SteppIR DB11
伸縮するエレメントで運用周波数ピンポイントで最適化したエレメントを組み合わせて素晴らしいパフォーマンスを発揮するSteppIRアンテナは「良く飛ぶ」と大評判です。
ただ、その評判を良く聞くと運用周波数に合わせて調整していることが多い人は「すごく良く飛ぶ」、バンド中央に合わせて固定していて、微調整していない人は「良く飛ぶ」と評価に微妙に違いがあるように感じていますが、どうなんでしょうか?
この辺りの評価は、なんせエレメントが伸び縮みするヤギアンテナ自体が最近の技術ですから、こんな視点で飛びを評価している記事とか、見たことありません。
でも、アンテナを自作したりした経験から、共振周波数から少し離れると、ゲインもF/B比も結構な違いがありそう・・・・と僕は思うのですけどね。
そんなことに疑問を持つキッカケを作ったSteppIRから新しいコンパクトなアンテナ登場です。
これはコンパクト。
確かにベントエレメントをローバンドだけに使うはもったいないです。ベントエレメントをハイバンド用に仕上げるとこんな形になる・・・・。
しかし、これは日本向け?それともヨーロッパかな?それともアメリカでも10mのエレメントがじゃまな都会ハムが増えているのかな?
DB-11は秋頃に発売予定とのことですが、14だけ2エレですが18~50までは3エレ。ベントしているもののコイル無しですから、リニアローディングみたいにロスは最小限だと思います。
つまり飛びも良さそう(もちろん、耳も)。
エレメントが収縮して、常にベストな長さなのと、広帯域なアンテナは、基本的には無線機の終段の負担という意味では同じ意味を持ちます。
ただ、アンテナ自体の動作効率という観点だと、恐らく常にベストな長さの方が効率が良さそう・・・・ですよね?
それが、最初に書いた「すごく良く飛ぶ」と「良く飛ぶ」の違いではないかと思っています。
僕の単なる想像だけなのか、どうなのかは実際に伸縮エレメントのアンテナを使ってみるか、もう少し、使っている方の声を集めて想像するしかありません。
ただ、ドンピシャ(完璧に)に合わせたアンテナは驚くほど調子がいいことは、経験的に分かっていま
す。
合わせるのはSWRじゃないです。運用周波数で綺麗に共振させてマッチングしつつ、輻射効率を最大化したアンテナのことです。
これはダイポールでも短縮ホイップでも同じですが、短縮ホイップの場合は減衰が大きいので、感じにくいですけどドンピシャで調整した短縮ホイップは、調整がいい加減なフルサイズを凌ぐような場面も結構ありそう・・・・というのが僕の実感です。
もちろん短縮は輻射効率を考慮した短縮方法でないと減衰ホイップになっちゃいます。
逆にいえば、短縮ホイップは間違いなく減衰しているハズですから、フルサイズでもいい加減にすると、短縮した時よりも効率が落ちたりすることもあるのではないかと思います。
この辺りは、ローバンドで僕よりも長くて高いアンテナを使っている局よりも、早くピックアップされる機会も結構あることから、テクニックや運以外の設備の部分で違いがあるように感じているからです。
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コメント
今日は
3elのSteppIRを使ってきて確かに以前の短縮八木、Dipoleに比べて飛びがよくなった感じがします。
自分好みのカスタマイズも出来るのですがまだ殆ど標準状態で使っています。
ニューモデルですが、この大きさで80、40mでも使えたらすぐにでも交換しちゃうのですが。
さすがに無理ですね。
投稿: ja1nlx | 2010年6月12日 (土曜日) 09時14分
NLXさん
こんにちは。
やはり調子よいみたいですね。DB11のエレメントがパイプの中を二~四周するとローバンドの長さになりますが、たぶんエレメントがこんがらがっちゃうでしょうね。
それでも、小さいコイルで短縮するよりもいい感じに仕上がりそうに思うので、ぜひ考えてほしいです。
投稿: JI1ANI / 福井 | 2010年6月12日 (土曜日) 09時53分
魅力的なアンテナですねぇ~。
僅かな時間で180度反転出来るところも面白いですしね。
贅沢な移動運用が出来そうです。
投稿: JO1KVS | 2010年6月12日 (土曜日) 21時33分
DB11は小さいのでルーフタワーなどに向いているかもしれませんね。
こちらはDB18Eを上げたばかりなのですが、特に7MHzは「特によく飛ぶ」ことを実感しています。
DB11も興味深いので注目しています。
投稿: JF1UVJ | 2010年6月13日 (日曜日) 20時55分