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2010年7月11日 (日曜日)

IC-706のパネル・本体間通信

IC-706とRRC1258mkIIを組み合わせたリモートコントロールは快調に動作しています。
IC-706だとパネルと本体間は19200bpsで通信しているようなんですが、内容については全く不明。
そんなに凄いことやっているようには思えませんが、パネルの操作を本体へ伝送しているのはまちがいありません。
そこでパネルと本体でどんな通信しているのか?みてみたくなりました。

RRC1258mkIIの説明によると、RRC-1258mkIIのTTL端子にはIC-706のパネル・本体間の通信(TXD/RXD)がそのままでているようです。
PCのRS232C端子をTTLレベルに変換すればIC-706のパネルと本体間の通信を覗くことができそう・・・・・・なんて考えていました。

秋月でマイクプリの部品をさがしている時にUSBシリアル変換モジュールを見付けて購入しました。
このモジュールは完成品なので、小さいブレットボードに載せてTXD/RXD/GNDを引き出してモジュラープラグに接続しました。
Usb_232c
こういう実験にこの小さいプレットボードはとても便利。

早速PCにドライバーを入れてRRC1258mkIIのTTL端子に接続して、IC706のパネルと本体間の通信をターミナルソフトで19200bps8N1の設定でモニターすると・・・・

> 5021495 42タ€$潼3FIL NB  MET`!
> 5021495 42タ€$潼3FIL NB  MET`!
> 5021495 42タ€$潼3FIL NB  MET`!
> 5021495 42タ€$潼3FIL NB  MET`!
> 5021495 42タ€$潼3FIL NB  MET`!
> 5021495 42タ€$潼3FIL NB  MET`!

って感じで本体からパネルへ短い間隔で信号が送られています。5021495ってのは運用周波数でパネルに50.214.95って表示されます。
またパネルを操作すると信号の内容も操作と同期して変化します。

42はメモリーチャンネルを表して42chなのを示しています。タ€$  はモードや指定しているフィルターなどの表示情報のようです。

潼3FIL NB  METってのはIC-706の表示パネルの最下行表示そのもので、パネルにはM3 FIL NB METと表示されています。MENUやDISPLYボタンで最下行の表示が変わりますが、その表示される文字列を本体からパネルに送っているようです。この部分を書き換えると他の文字列も表示が可能かもしれません。

`! についてはメーターの振れ幅や種別などの情報のようですが、詳細は不明です。

これらの情報などから推測すると、IC-706ではパネルから本体に操作信号が送信され、本体がリモートコントロールで動作し、本体が動作している状態を常にパネル側に送信しているようです。
つまりパネルは自分で送信した情報を表示しているのではなく、本体の状態を受信してパネルに表示していることになります。

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コメント

面白いですね
なんのコードでしてるのかなって感じですね
基本的にはアスキーコードなのかと
おもいますけど。

タとか潼とかは16進のなんかのコード
なのかな?
もしくは状態によってどっかの
bitがたったりするのかもしれませんね。

そのへんの通信プロトコルを
見つけるのも楽しそうですね
3FIL NB MET`!

投稿: 浅野 | 2010年7月11日 (日曜日) 20時02分

浅野さん
CI-Vが16進ですから、たぶん同じではないかと想像しています。CI-Vをそのまま流しているとは思っていませんでしたが、かなりCI-Vに近い感じではないかと・・・・。

ボリュームやスケルチなどの設定値も全部この中に入るので、解析すれば面白いことができそうですが・・・・。

投稿: JI1ANI / 福井 | 2010年7月11日 (日曜日) 21時52分

そうですねー
解析はたいへんでしょうねー
意外とアイコムに質問したら
資料をおくってくれるかも?

文字にならないところとかが
ボリュームとかスケルチなどの
ところかもしれませんね
上位4ビットがボリューム
下位4ビットがスケルチとか
ですかね

自分でスペシャルなヘッド
部分を作るのも夢ではないかも
しれませんね


投稿: 浅野 | 2010年7月12日 (月曜日) 00時05分

浅野さん
ボリュームやスケルチはパネルを操作した時に、操作した値を本体に送信しているだけに見えました。
ボリュームとスケルチはエコーバックしなくても、ツマミの位置で操作量が視認できるためではないかと・・・・。

単純に考えれば、パネルが送信しているコマンドをCI-Vコマンドに変換して送受信するアプリを作って間に挟めば、IC-706のヘッドはIC-706がサポートしている範囲でのCI-V対応無線機の操作パネルに変身できます。
706のCI-Vコマンドは少ないですが、運用に必要な基本情報はカバーしているので、通信プログラムに詳しい方なら簡単に706のパネルをICOM無線機用のコマンダーに改造できちゃうのではないかと思います。

まぁ、面倒なことをしなくても、ICOMさんが現在のトランシーブモードに「フルトランシーブモード」を追加してCI-Vで接続した無線機の情報を全部CI-Vで転送してくれれば、無線機は2台必要ですが、完全リモコン無線機になるのですが・・・・。

投稿: JI1ANI/福井 | 2010年7月12日 (月曜日) 12時24分

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