Blue enCORE100
Blueは斬新なデザインのマイクで有名です。今まではデザインやデジタル機材用マイクで有名だったりしていますが、音質もなかなかなものがあります。
そのBlueがマイクの激戦区に新シリーズを投入しました。
激戦区とは言うまでもなく1万円クラスのボーカルマイク市場です。SHREのSM58を代表とするマイク群と言えばわかり易いと思います。
このクラスのマイクを無線で使っている方も多くて普通に「ちょっと音を良くしたい」という方が行き着くマイクとも言えます。
このクラスが別れ道で「もっと・・・・」という方は、この上のクラスのマイクへ投資する泥沼の世界へWellcomeって感じです。
その激戦区に新しく登場したenCORE(アンコール)シリーズの4本のマイク、面白い特徴もありますが、無線用マイクとしては見逃せない点があります(日本では3種類の発売のようです)。
どうです?
アンコールシリーズはバスドラム用じゃありません。ボーカル用として開発されたマイクです。
バスドラ用のマイクと違って、最初から音声収録を前提に作られていますので、声の表情とかの微妙なニュアンスの表現力が違います。
このシリーズの特徴はSM58よりも落ち着いた感じにあり、それは150Hz付近をピークとした低域にありそうです。
SM58とenCORE100の聞き比べはこちらでできます。
enCOREシリーズにはenCORE100iというマイクもありますが、こちらはi→インストルメンタル、つまり楽器録り用です。SPLとかが100iの方が高くなっています。
パイルとかコンテストで絶叫する方は100iを輸入した方がいいかも
デザインはとってもシンプルだけどBlueらしいクラシカルな雰囲気の中にモダンさを感じるものです。グリルのリングがポイントですね。
さて、このenCORE100。良くラグチューするローカル局が入手されて、昨晩のQSOで音を聞かせていただきました。
マイクにコンプだけ・・・・というシンプルな構成でオンエアされていましたが、いゃぁ、いいです。
殆ど使っていないので少し固さも感じましたけど、メリハリ感があって、なんと言っても「無線向き」の音なんです。
受信の帯域を1.8~3kHzで変化させても音のバランスが変わりません。現在の主流と思われる2.5kHz辺りでの音が押しがあって、とっても通りがいいんです。
グリルボールから1cm程度のオンマイクでも、低域のカブリは全くナシ。まさにボーカルマイク。なのにボワボワしないしっかりした力強い低域があって、音の重心が下がった落ち着いた音調です。
それに、根拠を問われると困るのですけど、なんとな~~~~く、このマイクは日本人の声に合ってそうな感じがしました。
欧米人と違って体格が小振りな日本人は、声帯も小さくて、どうしても低域が足りません。僕のカンですけど、たぶん平均的な日本人の音声とのSWRはSM-58よりも低いと思います。
いろいろなマイクが次から次へと出てきますが、殆ど食指が動きませんでした。でも、数年ぶりに「これ、買ってみようかな・・・」と思うマイクシリーズです。
ダイナミックマイクなのにファンタム電源で電源を供給して内蔵トランスで出力を4dBアップさせてS/Nを良くしたenCORE200とか面白そう。
ダイナミックマイクを舞台で使うと、短くても数十メートルのマイクケーブルを使いますが、そんなシチュエーションで威力を発揮しそう。なるほどねェー。Blueもいろいろ考えているみたいです。
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コメント
いろいろな マイクありますね。
今は SSBの音色も変わるとか
面白いですね。
投稿: ja0hle | 2010年10月31日 (日曜日) 07時54分
HLEさん
送信音質は自分でモニターしても、また交信する相手局でも変化がわかるので、余計面白いですね。
受信音質は、結局自分しか聞けませんので・・・。
このenCOREはこれから人気がでるんじゃないかな?と思います。
投稿: JI1ANI / 福井 | 2010年10月31日 (日曜日) 14時47分