PCM1804ADC基板の更地化
先日ルビジウム発振器で動作させたPCM1804のADC基板を本格的にルビジウム仕様へと変更しました。
ルビジウム発振器は外部に置いて、外部入力のクロックで動作させるようにするだけですから、BNCコネクター取り付けて完了!
ただ、それでは元々基板上にあるクロックが動作したままです。PCM1804ADC基板には、27MHz水晶発振子、TIのPLL1707で必要なクロックを生成しています。
以前の記事で基板上の水晶発振子を撤去して、27MHzのTCXOを別基板から供給するように改造しています。
今回はADC基板上の使用しなくなったPLL1707や右チャンネルの回路(無線ですからモノラル用途専用です)、出力トランス、外部から供給しているデジタル回路用の3.3V電源回路などの部品を基板から取り外して更地化しました。
薄緑色の部分が更地化された部分。IC2はソケットは残っていますが、オペアンプは取り外してあり、ソケット上の出力端を抵抗で終端してADCからみると右チャンネルはダミーロード状態。
最初の実験時に外部から入力したクロックと基板上で生成したクロックが干渉して、ロックが外れたり、ブッブッというノイズや、ブツッ・・・・・ブツッ・・・・ってノイズが時々発生したりしていました。
外部入力回路と内蔵クロックは接続されていなくても基板上ではピンヘッダーでのジャンパー切り替えで双方が3ミリも離れていないし、信号は高周波(12.288MHz)ですから3ミリじゃぁ飛び移って悪さするのはしかたありません。
そこで暫定的対処としてPLLでクロック生成しているPLL1707の元発振である27MHzを止めて対処していました。
その状態で録音したのが前回の記事です。
今回は更に対策を勧めてPLL ICであるPLL1707自体を基板から取り外してデジタルノイズの発生を減らしたり、不要な部品を取り外して信号経路をシンプルにして、ADC基板上に流れる本来の信号のピューリティを向上させることにしました。
元にはもどせない改造ですが、ニッパと半田ごてでエイヤって取り外しました。ビビッて
少し取り残しもありますが、信号経路はかなりシンプルになりました。
ただ、取り外し後の確認で、以前から出力に問題があったことがわかりました。光出力は全く問題ありませんが、同軸出力だと接続する機材を選びます。
う~~~む。
今まで接続していた機材との相性が良かったので、発見がおくれました。なんと、手元のデジタル機材で、タマタマそいつだけ接続できる相手と接続していました・・・・。今は光出力を同軸へ変換するコンバーター入れて接続性を確保しています。
とはいえ、更地化した後はPLL1707を撤去した影響が大きく、一段と澄んだ音がするようになってきました。出力とあと計画中の若干の改造を加えると、かなり満足度と高いマイクプリアンプになりそうです。
もしかすると、足かけ数年(殆どが中断時間だけど)かけたマイクプリアンプ、本当に完成するかも・・・・。
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