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2010年12月 4日 (土曜日)

マイクプリアンプの周波数特性 その2

ADC前に入っているオペアンプのフィルター回りの金属皮膜抵抗をVISHAYのVARに変更しました。
これでアナログ回路でオーディオ信号が通る抵抗は全部VISHAYの金属箔抵抗です
VISHAYの金属箔抵抗はマァマァ落ち着くまで一週間、その後一カ月程度かかって本来の音になります。
最初の数日は日々音が変化していくのが楽しいです。

部品の交換も大体終わったので周波数特性を厳密に測定してみました。マイクプリを測定する前にサウンドカードでループバックしてみましたが、30Hz~15kHzは完全にフラットでした。
その状態で途中にマイクプリを入れて計測してみました。
20101203
いいですねぇ~。
表示上は線一本分ガタガタしていますが、dB表示を見ていると70Hz~12kHz ±0.2dBで収まっていますので、僕が自作したマイクプリとして「申し分なし」です。
今回はマイクプリとADCの間をトランスで平衡変換していますので、周波数特性が心配だったのです。

もちろん、本来はもっと高い周波数の100kHz辺りまで特性を調べる必要がありますが、調べる方法がないので・・・・・今回はここまで。
このマイクプリアンプを使ってIC7800でダミーロード送信して、IC756Pro2でモニターすると無線機が入っていないような感じで聞こえて大感激
過去の経験から、VISHAYの抵抗が落ち着いていない状態でこのパフォーマンスなら、今後更にイイカンジになっていくと思います。

さて、後は細かいところを仕上げて行きたいと思います。ゲイン調節やライン入力切り替えスイッチ、それにAES/EBU出力・・・かな。
AES/EBU用のパルストランスは、結局LUNDAHL LL1572を取り寄せることにしました。

普通のパルストランスでもよかったのですけど、ここまで凝ったら、やはりトランスはLUNDAHL で揃えることにしました。
これで数年前から思っていた「マイクプリの直後でADCでデジタル化して無線機までデジタルで通す」ってことができました。
クロックはルビジウム発振器でほぼ一発管理ですが、IC-7800のデジタル回路のクロックがPLLなのが本当に残念・・・。

デジタル機材のスイッチングレギュレーターとか、まだ、気になる部分が残っていますので、その辺りは気力が充実したら手を入れることにします。

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コメント

いいですねー!

投稿: Honami Nakai | 2010年12月 4日 (土曜日) 09時48分

Nakaiさん
今回の改造で歪みが減ったように聞こえます。以前が歪みっぽかったのではなく、モニターしていて音量が減ったような、ボリュームをあげてもうるさく感じなくなりました。
この聞こえ方は歪みが減った時に顕著ですので、恐らくは・・・ということですが・・・。
まぁ、イイカンジに聞こえるなら特性とか歪みとか、僕にとってはあまり重要ではないのですけど。

投稿: JI1ANI / 福井 | 2010年12月 4日 (土曜日) 12時00分

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