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2011年2月12日 (土曜日)

不遇のPCL-86

多くの真空管は既に製造中止になっています。したがって販売されているのはストックのみ・・・という状態です。
真空管を使う場合、やはりヒーター電圧が気になります。6.3/12.6Vってのが標準で、それ以外のヒーター電圧だとトランスが見つからないので自分で工夫する必要があります。

そんなわけで半端なヒーター電圧の真空管は人気がないので、価格が安くなっています。なんせ生産中止品ですから、人気で値段が変わるわけです。
PCL-86もそんな真空管の一つ。13~14V程度と、ちょっと高めなヒーター電圧が災いして、サッパリ人気がありません。

この真空管もそんな1本。先日ローカル局が見つけて1本お借りすることができました。この球は連休の遊び相手なんです。
遊びのルールは低電圧で使ってみる・・・ってことで、今回はヒーター電圧でもある13.8V以下の電圧で遊ぶことにします。
普通は数百ボルトの電圧をかけますが、YAHAアンプみたいに真空管には申し訳ないけど、低電圧で遊ぼう・・・という趣旨です。

試作用のベアケースに取り付けて実験しています。今回はランド法ではなく、正統派のラグ板使っています。
Pcl86_test
MT管2本が載るアルミパネルは秋葉原の海神無線の隣のお店で見つけました。

実は5極管は初めて。スクリーングリッドの電圧の決め方が良くわかりませんでしたが、そこはカット&トライでやってみました。
普通の値とは全然ちがう値になりましたが、まぁ、もともとプレート電圧も一桁少ない電圧でやっているので、教科書通りにはいきませんから、しかたありません。

低電圧での真空管遊びは、内部抵抗が低いと言われている真空管でも、低電圧だと内部抵抗が急増したり、ソコソコの内部抵抗なんだけど、低電圧でもソコソコのママ・・・とか。
ある意味では「やってみないとわからない」ということで、結構面白いです。
Pcl86_test_1
こんな感じで色々とトライ中。
ゲインは結構取れそうな感触ですが、出力インピーダンスを下げる方法とかを考えないと・・・・。

もちろん、可能ならばマイクアンプに仕上げるつもりでいますが、まずは5極管のお勉強モードです。
定数を変更しては「ふむふむ」ってやってます。
シグナルジェネレーターとウェーブスペクトラとオシロで分析すると、歪みや位相なども分かって、ナカナカ楽しい。

この週末はWPXのRTTYコンテストだったのですが、完全に出遅れました・・・・。まぁ、今日はパイルもキツイから、明日からじゃないとお呼びでないのも事実ですが。

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コメント

あのMT管のソケットの穴が開いているパネル、私もほしいなぁ
と思っていたんですね。
実験するときにいいですよね。

投稿: JE3OZB/JA1AGJ | 2011年2月12日 (土曜日) 22時37分

AGJさん
そうなんです。便利だと思って購入しましたが、実はラグ板を本格的に使うのが
初めてなので、まだ使いこなせていない感じです。
実験ですから、ハンダはベタ付けにしているので、確かに部品の取替えは簡単ですし、
ノイズはハム音はかなり抑えることができますから、実験で組んでもS/Nの測定とか
もできるのが良い点ですね。

投稿: JI1ANI/福井 | 2011年2月15日 (火曜日) 12時26分

お久しぶりです。教えていただいたマイクプリのほうは素晴らしい音でした。前に使っていたアンプよりもノイズが20dbほど小さかったです。衝撃的でした。

アンプ関連記事が少なかったのですが、無接点ボリュームを安くで作ろうとしている面白い方が居られたので何か使えないかと思って書き込みました。

http://kaki1074.at.webry.info/

温度上昇でレベルが変わるとの事で安定動作には真空管では苦しいようですが。

あと、これはアンプの可変抵抗部分に組み込んでも大丈夫な回路なのでしょうか。電流の漏れの対策など必要なのでしょうか。

投稿: あまぎえる | 2011年3月 3日 (木曜日) 23時12分

あまぎえるさん
S/Nいいですよね。これは聞かないとわからないと思いますが、聞けばだれでもビックリすると思います。
もしDMS05Dに無接点ボリュームを組み合わせるなら、ボリュームは止めた方がいいです。音が悪くなるだけです。
固定抵抗に置き換えた方がいいと思いますよ。できれば高級なオーディオ抵抗にすると音が見違えるように良くなります。

投稿: JI1ANI / 福井 | 2011年3月 4日 (金曜日) 18時54分

なるほどです。また今度試してみようと思います。

回路に関してやはり知識がないので固定にして後段に無接点ボリュームか 直接ボリュームの部分に入れたほうが部品が減っていいのかと悩んでいました。

自分の耳で分かる程度かどうかというのはありますが、DMS05Dのノイズだと少し変わっただけでも分かりそうなだけに、いろいろと試してみたくなってしまいます;;

最初なので安くてもそこそこ使えそうな金属皮膜の抵抗を使っていました。凝りだすとコンデンサをどうやってダンプするかとか言いかねない性分なのでほどほどに遊びたいと思います。

投稿: あまぎえる | 2011年3月 5日 (土曜日) 01時19分

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