« RA2FF 18/RTTY | トップページ | DMS05D MarkII ゴージャスバージョン開発順調です »

2011年5月21日 (土曜日)

オーディオアッテネーターの製作

ハムフェアで発売するマイクアンプを何台か試作していますが、ゲインや周波数特性を測る必要があります。
簡単なAF発振器とオシロスコープ、それにPCにインストールしたWaveSpectraで測っていますが、レベルの設定が面倒です。

AF発振器はキットで組み立てた簡易的なもので、レベル調整が難しい・・・・VRが小さいのと、急に出力レベルがあがってしまい、適当なレベルに合わせるのに一苦労。
-60dBピッタリに合わせるなんて不可能

ぺるけさんのサイトをみていたら、便利そうなアッテネーターが紹介されていました

「簡単で効果バツグン」

こんなアッテネーターが欲しかったのです。これがあればAF発振器の出力をそのままオシロに、AF発振器から分岐した出力をアッテネーターでレベルを落してからマイクアンプに接続、マイクアンプの出力をオシロに接続して、オシロで同時に計測するのも簡単です。
回路も単純、手持ちの部品を使って早速作ってみました。
Af_att
ぺるけさんのアッテネーターは入力側に-10/-20/-30dB減衰させるロータリースイッチが入っていますが、僕の場合は-30dBだけで十分なのでスナップスイッチで代用しました。
それに右側のVRで出力レベルをゼロまで落せますからVRで代用できます。

ツマミの色がバラバラでひどい出来上がりですが、手持ちの部品を減らす(ボリュームも含めて)意味も込めての製作ですから。
実はマイクアンプの試作を続けているうちに、A/B/Cカーブて容量や銘柄が色々なボリューム、色や形が色々なツマミ達が僕の部品箱を占領しているんです

本来は金属ケースに入れるべきですし、抵抗も1円抵抗じゃなくて高精度なものを使うべきではないかと思いますけど、僕の場合は「滑らかに減衰する」ことが一番大切で、精度とかは求めていません。

パッシブな回路ですからケース加工も含めて1時間弱で完成。早速使ってみると・・・すげぇ便利
出力はスムースに上下するし、±1dB程度の微調節ノブで綺麗に**.00dBに合わせられます。
いつもハンパな**.03dBとか**.98dBとかだったのです。
.00ってのは気分が良いです。

もっと早く作らなかったことを後悔しています。AF発振器のレベルをほぼ最大にしておいて、このアッテネーターで適当なレベルまで落してからマイクアンプに入れて計測したり、オシロでAF発振器の出力とマイクアンプで増幅した出力を両方みたりすることが簡単にできるようになりました。
Dms07atttest
アッテネーターを入れてマイクアンプ経由の出力(赤)とAF発振器の出力(黄)をピッタリ同じレベルを合わせることができるようになりました。

これでCH1-CH2とかCH2-CH1を使ってマイクアンプで波形がどんな風に変わっているのかも一目瞭然です。
因みに真空管マイクアンプDMS07Tは45dB程度のゲインが取れているようです。ゲインは球によっても変わるので45dBは目安ですが、ダイナミック用のマイクアンプとしては十分なゲインが取れているのを再確認しました。

S/Nも80dB程度は取れると思いますが、S/Nについては配線や部品の配置、そして使用する電源で変わります。僕の試作機も電源によってハムがでて、ハムさえ出なければS/Nもマイクアンプとして安価に販売されている製品以上の性能だと思います。
今回のマイクアンプのように安定化電源が前提だと、安定化電源がハムを出しているとモロに影響を受けちゃいます。
実は、手持ちの電源の中で、一番高価な実験用電源が一番ハムがでる・・・という結果になっています

|

« RA2FF 18/RTTY | トップページ | DMS05D MarkII ゴージャスバージョン開発順調です »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: オーディオアッテネーターの製作:

« RA2FF 18/RTTY | トップページ | DMS05D MarkII ゴージャスバージョン開発順調です »