V型ダイポールの最終型
CQ誌に紹介したモービルホイップを使った短縮V型ダイポールですが、設置状態などをいろいろと変えてみて、ほぼ落ち着いた感じになりました。
角度や方向を変えては暫く運用する・・・みたいな感じで調整したので時間がかかってしまいました。
50メガの基本はグラウンドウェーブですから、最終的には写真のようにバンザイではなく、やはり水平に落ち着きました。
バンザイ型にすると、輻射角度があがりEスポには良いかもしれませんが、グラウンドウェーブ向きではありません。
7メガとかHFであれば電離層反射が基本ですから、輻射角度が高くてもQSOに問題ありませんし、かえって国内QSOには好都合です。
バンザイ型にすると、上空の飛行機の反射波をとても良く拾うようになりましたので、打ち上げ角度が上がるのはまちがいありません。また、グラウンドウェーブの信号は全体的に弱くなりました。
グラウンドウェーブの信号が弱くなるのでは、50メガでは困ってしまいます。
バンザイ型に較べて写真の水平型は写真右手(南)方向の神奈川県方面がとても良く聞こえてきます。
写真の状態だと、右手(フロント)をS9とすると、左手(バック)はS7くらいと少しビームが出ているようです(頂角90度)。グラウンドウェーブでの信号はバンザイと較べて全体的に強くなり、アパマンのベランダでは、このような形での設置がベストみたい。
黄色い箱はバラン代わりのコモンモードフィルターです。給電点にバランを入れる予定でしたが、押し入れに入れたバランが見つからず、今回はバランを省略しています。
給電点の上に突き出している細い線は以前に記事で紹介したヘアピンマッチです。このヘアピンマッチの威力は絶大でインピーダンス整合はバッチリ! SWRはベタ落ちです。
V型ダイポールの利点は、写真のアンテナポールを建物の壁に沿うような形にしても十分実用になることです。
給電点が壁から数センチだと、見た感じは壁からナナメ45度にエレメントがでているように見えます。もちろん壁から離した状態と比較して、効率は悪くなりますが、V型だと壁の影響を受けにくくなる利点がハッキリと確認できました。
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コメント
こんにちは。FBなアンテナですね。
打ち上げ角が低くなることと写真右方向に指向性が出ること、建物の影響を受けにくいことが分かり、とても勉強になりました。
投稿: JO1KVS | 2011年7月 3日 (日曜日) 20時02分
昨日,川口の住人とCWでQSO出来ました.6Dでしたけど.
でもね,ホントカスカスでCWだからQSO出来たレベル.
オマケにチャピッていると指摘.
FT-817で確認したら,アララ,50wだとチャピッてました.
適当なアンテナだから余計悪そうです.
21時過ぎだったか,6mのSSBは確かに空に出ているのは判るけど,皆さんの声だとは認識出来ないレベルでした.
こりゃ,ホント,6mのアンテナ真剣に考えますわ.Hi
参考にさせてもらいます.
ただ,浦安からだと,直接波は無理だろうなぁ.
投稿: jo7mjs/Sam | 2011年7月 4日 (月曜日) 12時24分
KVSさん
V型ダイポール、なかなかいいですよ。もちろんフルサイズのDPやヤギならもっと良いと思いますが、50メガでもベランダだとなかなかキツイのではないかと・・・。
MJSさん
やはりアンテナだと思いますよ。僕は無理でも他の局はQSO可能だと思います。
僕のロケーションは、そちらの方角に写真にあるようにマンションがド~~~ンって建っています・・・。
投稿: JI1ANI / 福井 | 2011年7月 6日 (水曜日) 01時08分