ランダムワイヤーATU MFJから2種類新発売
アパマンハムとATUは非常に深い繋がりがありますが、ATUは基本的に100W用が多くて、200W機対応品は種類が少ない・・・・特にランダムワイヤー対応(釣り竿アンテナ対応)では200WPEP対応のATUが殆ど存在しない状態でした。
そんな状況を知ってか、知らずか・・・恐らくWでもアパマンハムが増えたためではないかと想像していますが、アメリカらしい「リーガルリミット(法定上限出力)対応のATU」がMFJから発売されました。
MFJ-998RT は1500W対応のランダムワイヤー対応のアンテナチューナーです。SSB/CWってことですから多分PEPということで、RTTYだと500W程度かな?
また対応インピーダンスも12-1600Ωと少し狭いです。でもリニアアンプが接続できるランダムワイヤー対応ATUはスゴイ。
しかもMFJですからお値段もお手頃、ただ12Ωだと数メートルのワイヤーに3.5メガを乗せるのは無理だと思います。5mで7メガ以上・・・かなぁ・・。
1500Wもイラナイけど、安心して200WでRTTYフルパワーしたい・・・という方は、もう一つ下のクラスのMFJ-994BRTかな?
こちらはSSB/CWの600Wで12-800Ω、300Wなら6-1600Ωまで整合できます。
5m程度の釣り竿で3.5が乗るかどうか・・・かな?7メガは問題ないと思います。
耐圧はRTTYの連続送信だと150~200W程度でしょう。大凡PEPの1/3程度が目安ですから。
今回発売されたATUは両方とも以前から発売されているMFJのランダムワイヤー対応のATU MFJ927と同じように、同軸から電源を供給し、送信された電波で自動的にチューニングするリモート制御方式です。
このタイプの利点は、同軸だけでコントロールや電源用の電線が不要、どんな無線機でも使えることです。弱点は同軸で電源を供給するためのアダプターを無線機側の同軸に挿入する必要があることでしょうか?当然ですが、同軸にDC12Vを乗せるので給電点側では同軸切り替え器とか、他のアンテナを接続することができません。
(同軸から高周波だけ分離する細工をすれば接続可能じゃないかと思いますけど)
同軸経由で給電する方法は、同軸接続すればそれで終わりだし、送信すれば同調してくれるのは使うと便利そう。
それに最初の一回は数秒~5秒程度必要ですが、一回チューニングすると同調点を覚えてくれるので、次回からチューニングは一瞬です。残念なのは対応周波数範囲がHFのみで6mに対応していないこと。
モノバンドのアンテナやトライバンダーの給電点にこのATUを乗せて、WARCバンドに出たり、出れるバンドを増やしたり・・・という使い方が良いのではないかと思います。
僕の経験だと、調整が不十分なマルチバンドアンテナのインピーダンス整合回路よりも、オートチューナーの方が良い結果が出ることも多そうに感じます。
最近はハイバンドのコンディションが良いですから、出れるバンドを手軽に増やす方法としても検討の価値があるように思います。
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コメント
こんにちは。 質問ですが、ロングワイヤーアンテナのインピーダンスはだいたいどのくらいなのでょうか。
300オームという記事も見たのですが・・・・・・
15mくらいのグラスポールに31mくらいのワイヤーをヘリカル状に巻く予定ですが。
投稿: JP1LRT | 2012年2月13日 (月曜日) 09時47分
LRTさん
こんにちは。長さ15mのグラスポールに31mのワイヤーですね。10メガの1λ近く、7メガの3/4λ程度になりますね。
張り方や巻き方で変わってくると思いますが、1/4波長よりも短くすると50Ωより下がって、長くなると上がるのが基本だと思いますが・・・。
こればっかりはやってみないと判らないと思います。周波数が固定で理想状態のモノポールであれば見当は付くと思いますけど。
MMANAでシミュレーションしてみると良いと思います。ロングワイヤーだとグラウンド(アース)で効率が激変しますので注意が必要です。
カンターポイズだとは思うのですけどオートチューナーを使うならばロングワイヤーよりも大きな△ループの方がノイズが少ないと思いますよ。
投稿: JI1ANI / 福井 | 2012年2月13日 (月曜日) 22時33分
MMANAの使い方を研究しないといけませんねぇ・・・・・
30m BAND に影響しない長さを検討します。 160m BAND にはちょうどいい長さ
らしいんですけどね・・・ 31m は。
投稿: JP1LRT | 2012年2月22日 (水曜日) 09時42分
LRTさん
31mあれば恐らく10メガまでなら大丈夫だと思いますけど、最終的には設置条件で結構変わります。
ヘリカル具合でも変わってくると思いますので、まぁ、あんまり気にしても仕方ないと思います。
31mあれば160mでも結構使えると思いますが、後はノイズですね。
受信用のアンテナを別途用意しないのであれば、送信効率よりもノイズが少ないアンテナを選んだ方が都市部では有利だと思います。
投稿: JI1ANI / 福井 | 2012年2月22日 (水曜日) 20時05分
買っちゃいました~ (^^)
投稿: JP1LRT | 2012年3月12日 (月曜日) 19時27分
おおっ!
実戦投入が待ち遠しいですね。ぜひぜひ、使用感をお教えください。
投稿: JI1ANI / 福井 | 2012年3月12日 (月曜日) 20時41分
萌えますた・・・
投稿: JP1LRT | 2012年4月20日 (金曜日) 20時46分
んん??
燃えました? アンテナワイヤーの断線かな?
投稿: JI1ANI / 福井 | 2012年4月21日 (土曜日) 13時39分
原因は不明です・・・ メーカー送りになりました。
メーカーも興味を持ったようです。保証範囲内なので
直りますが、米国との往復送料は私持ち・・・
写真は当方のブログに載せました。
投稿: JP1LRT | 2012年4月22日 (日曜日) 08時05分
教えて下さいワイヤーではなく50Ω
M型コネクターで使用出来ますか?
投稿: 鈴木 | 2022年8月16日 (火曜日) 14時20分
鈴木さん
こんばんは
ランダムワイヤー用のATUには、アンテナ用のエレメントを接続するよはうになっているため、同軸ケーブルを接続することはお勧めできません。無理すれば同軸を接続できますが、アンテナとしては良好な動作を期待できません。特に同軸の先にバランや短縮コイルが入ったアンテナが接続されている場合は、ATUが故障する確率があがります。
ランダムワイヤー用のATUはアンテナと接続し、無線機とATU間を同軸で接続するためのものです。ATUは屋外に設置することになるため防水ケースに入っていますが、MFJのATU等、海外製品は防水性能が甘い場合が多いようです(日本は雨が多いので、しっかりした防水が必要なんです)。
投稿: JI1ANI/福井 | 2022年8月19日 (金曜日) 04時25分