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2012年2月21日 (火曜日)

モニター受信機、動作しました

Dcver1 何回も減衰値を計算していたDBMのLoレベルですが、発振器のデータシートを良く見たら0.8Vp-pでした(笑)。矩形波ですから0.4Vrmsで+5dBmですね。

今回利用するDBMのADE-1はLo入力レベルが+7dBmですから、発振器の出力レベルは少し足らないけど許容範囲内。レベル合わせ的にはアッテネーターもアンプも不要ってことでラッキーでした。
TCXOの出力とDBMのLo入力を0.01uFでカップリングして終了。

オーディオ増幅段はOPA2134を使ったA47タイプのヘッドホンアンプ回路で、増幅率を変えています。オーディオ増幅段では周波数特性は持たせず、フラットな周波数特性のヘッドホンドライブ用の増幅回路です。今回は増幅率は約100倍にしてあります。

僕の環境ではモニター用として、それなりの音量でヘッドホンを鳴らすことができました。結局、完成した回路は以前の記事で紹介した回路とはかなり違ってしまいました。
製作中のテストで、DBMへのLoレベルが低いと変換損失が増える現象とか、色々と得難い経験することができました。

受信機として動作するようになったので、早速ダミーロード送信で自分の送信波をモニターしてみました。
音声のピークで少し歪みます。入力レベルを下げると収まるので入力レベルが高すぎるのかな?それとも低周波増幅段に問題があるのか切り分けできていません。

歪まないレベルでモニターしている限りでは素晴らしい音質でモニターできます。一回電波になっているとは思えない音で、音の表情が実に良く聞き分けられるので、マイクや機材の設定が楽にできそうです。
いゃぁ~、作ってヨカッタ

Dc 音質は素晴らしいポテンシャルを持っていると思いますので、モニター受信機の周波数特性を測ってみました。

発振器はTCXOですから受信周波数は固定です。そこで無線機の送信周波数を変化させて測ってみました。
測ってはみたものの、まるでサウンドカードのループパックテストみたいなフラットな特性です。ダイナミックレンジも80dBは確実に取れていて、もう少しノイズ対策をすれば100dB近くまで伸びそうです。

今後の改善点としては、基板のレイアウトでDCDCコンバーターとオペアンプが近いので、ノイズが出力に乗っているようです。特に電源on直後にDCDCの発振周波数が変化していくののがハッキリ聞こえてしまいます。
暫くすれば可聴周波数帯域から出て行くので気にならなくなりますけど、電源に電池を使っているので、シンプルな抵抗分圧で両電源を用意した方が、モニター受信機としては総合的に良さそうに感じています。

また、予想に反して高周波部分は想像以上にお手軽にできてしまいました。問題は100倍程度の高利得低周波増幅回路です。ダイナミックレンジが80dBというのは一般的には悪くないとは思いますが、個人的には90dB程度、できれば使っている機材と同様に100dB近く欲しいところです。

VRへの配線は2芯シールド線にしていますが、シルード線2本にしてみたり、入力インピーダンスを下げてみたりして、もう少し追い込むつもり。
万策尽きたらDCDCから抵抗分圧へ変更してみます。いづれにしても、上手く動作しているので、気になるところを満足できるように改良していくつもりです。

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