JTS JS-1tube にJJ ECC803S
JTS JS-1Tube、エージングしていい感じになってきました。ハム音対策した時に気になっていた電解コンデンサのうち、低圧の電解コン(16V220uF)を交換することにしました。同じ容量のものが無かったのですが手持ちのOSコン(20V150uF)に交換しようと思って中を開けたところ、以前は外れないと思っていたケーブルコネクターの外し方に気が付きました。いゃぁ、お恥ずかしい。知恵の輪が解けなかった僕の失敗でした。
ということで、真空管も交換することにしました。最初は手持ちの12AX7に交換しようかと思っていましたが、チャイナ球でこれだけの音を出してくれるわけですから欲がでました。
そこでチョッピリ奮発して以前から興味のあったJJ製のECC803Sに交換することにしました。ECC803Sはアムトランスで入手できます。
JJ Electronicはスロバキアで真空管を製造しているメーカーで、わりと新しいメーカーですが、その前身は有名なTESLAです。
。ECC803Sは12AX7=ECC83の高信頼管で、その昔テレフンケンが開発したそうで、オリジナルのECC803Sは非常に高価です。そのECC803SをJJ electronicが復刻したわけで、JJ製のECC803Sも音質の良さではオーディオマニアの間では既に定評がある真空管です。
マイク本体を慎重にバラして真空管を取り外してから、電解コンデンサーを交換し、その後にECC803Sを取り付けました。オリジナルの12AX7と較べてECC803Sは3ミリ位長いので、マイク本体の真空管固定用の穴空き基板の固定が大変でした。ちょっと力を入れてスポンジを潰してなんとかECC803Sを押し込めました。
電源を入れて出音を聞いてみると、なんとゲインが大幅に上昇。オリジナルと比較して10dBくらい増えた感じです。
いくらなんでも増えすぎです。もっともオリジナルの真空管はなんとくハズレ的な感じがしていました。当初からゲインがそれほど高くなくて「コンデンサーマイクにしてはレベルが低いなぁ・・・」って思っていました。ですから今回ECC803Sに取り替えた後の今の出力レベルが本来の出力レベルではないかと思います。
また、S/Nも上がったように感じますが、もしかすると同時に交換したOSコンとの相乗効果かも知れません。でもオーディオでECC803Sを使っている方も「静寂感」とか「静か」と言っているのでECC803Sがローノイズであることは間違いないでしょう。
音質的には柔らかい感じになったように聞こえますし、なんとなく見通し感というか、空気の透明度が高くなったように感じます。
最初の出音でこれだけの変化が感じられるのでエージングが進んでいくのが楽しみです。
って終わりたかったけど、マイク本体基板上の抵抗が2本変色しているのに気づきました。タブン熱です。どうやら定格ギリギリの容量の抵抗を使っているみたいです。そのうち容量が大きめの抵抗に交換しないと・・・・。
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