JTS JS-1tube
今使っているマイクはダイナミックマイクロホンHeil PR-40です。以前からコンデンサーマイクロホンは欲しかったのですが、自作のマイクプリアンプにはファンタム電源がありませんので、ファンタム電源も用意しなくてはならず、購入を躊躇していました。
先日の音創り研究会のミーティングで「JTSのJS-1tubeが電源付きで安くて音が良い」という評価を聞き、久々にポチッちゃいました。
JTSはコストパフォーマンスの良いマイクを作っていて、ローカルでJTSのマイクを使っていい感じの変調だしている方もいらっしゃいます。
JS-1tubeはマイクスタンドがあればすぐに使えるように、コンデンサーマイク本体に電源、ショックマウントにスポンジの風防、そしてケーブルと全部付属しています。
僕は写真のように、風防ナシの逆さ吊りでセッティングしています。
電源ボックスはJTSの他のコンデンサーマイクと共通です。もっと高級なコンデンサーマイクロホンも電源ボックスは共通ですから、お得な電源と言えます。
電源ボックスにはコンデンサーマイクの指向性スイッチがあり、マイクの指向性を変えることもできます。指向性をカージオイドにすればマイク背面にある無線機のファンの音も気になりません。
全部セットで音質もちょっと上のクラス並ということであれば、だれでもスグに手をだしたくなります。でも、このJT-1tube、届いた日にハム音がでるようになっちゃいました。
電源やケーブル、マイク本体を触って様子をみると・・・どうやらハム音の原因はメッシュ部分の上部カバーと、下部ボディ(共に金属製)の接触不良のようです。
マイク筐体が上下に分離できるのですが、ピッタリ噛み合わせされるべき部分が浮いて上部カバーが下部ボディから電気的に浮いた状態になることがハム音の原因でした。
上部のカバーを取り外して、噛み合わせて下部ボディに接触する部分を軽くヤスリ掛けして、電気的に良好な導通が得やすいようにしました。
次にヤスリ掛けした噛み合わせ部分に銅テープを張って径を銅テープの厚みだけ増やします。
僕の場合、丁度一周銅テープを巻いたら、下部ボディとピッタリでした。
対策後はハム音も止まりました。大成功
ハム音対策後に、マイクの実力をモニターして聞いてみましたが、ラージダイヤフラムのコンデンサーマイクらしい低域のふくよかさ、そして綺麗に伸びて解放感のある高域が良いバランスで気に入りました。
コンデンサーマイクとしてもかなり上のクラスが持っているような空気感も感じます。このマイクは価格だけではなく、音質的にも満足できる「超お買い得」マイクです。
ハム音が発生する原因はいろいろと考えられます。原因が違えば対策も違うので、僕の事例はあくまで一例としてご理解ください。
超お買い得なので、多少の難には工夫が必要ということでしょう。
でもハム音が出やすい設計のように感じますので、暫くすると改善するかも知れませんね。
でも、導電性プラスチックでケースを作らず、金属でちゃんと型を作ってあると、重みを感じて嬉しいものです。
しかし、こんないい音のマイクがこんな価格で一流マイクメーカー以外の会社から発売されるとは・・・・
一流メーカーの製品の受託生産で、着実に力を着けているということでしょうね。円高もありますが、確実に時代は変わっていますねぇ・・・。
■注意■
ハム音がでた場合は、僕のような改造はせずに購入元へご相談ください。また、僕と同じような処置をすればハム音が止まると決まっているわけではありません。
改造は自己責任で行っています。
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コメント
インターネットを拝見しました。JTS js-1 のマイクの吊り下げ設置をしていらっしゃるようですが、どんな器具をお使いなんでしょうか。市販品でしたら、見てみたいのですが。宜しければ、ご連絡をお願いします。
投稿: 宮島康次 | 2013年9月10日 (火曜日) 23時29分
宮島さん
こんにちは。
マイクはブームスタンド(Zライトみたいなヤツ)を使っています。メーカーや品番は下記の記事をご覧ください。
http://psk31.cocolog-nifty.com/digitalmode/2005/12/post_d739.html
投稿: JI1ANI / 福井 | 2013年9月11日 (水曜日) 12時31分