CA-285×2本のV型ダイポール
以前の記事「V型ダイポールの最終形」で紹介したのはエレメントにダイヤモンドのHF-6FXを2本使っていました。ホイップが1mに短縮されていて小型軽量に仕上がっています。
暫く使っていましたが、もう少しエレメントを長くしたらどう?みたいな疑問があるのですが、適当なホイップが見つからずに実験できませんでした。
先日、COMETのカタログを見ていたら、ひっそりとCA-285という6m&2mデュアルバンドホイップが現行商品で販売されているのを見つけました。
イマドキ6mと2mのデュアルバンドホイップは売れないとは思いますが、2mの5/8λはその昔、2mのモービル局がこぞって使った「カッコイイ」アンテナです。
もちろん電気的にもゲインが期待できて、見た目だけでなく、良く聞こえて飛んだアンテナだったのでしょう。
CA-285は2mの5/8λの根元のマッチングコイルを6mではローディングコイルとして動作させて、デュアルバンド化していると推測していますが、詳細は不明です。
●利得:50MHz:0dBi/144MHz:3.5dBi
●周波数:50MHz:1/4λ、144MHz:5/8λ
●ワイド受信100~170MHz ●耐入力:300W
●全長:1.32m ●重量:270g
スペック的には1.32mですから12%短縮されています。HF-6FXが34%短縮されているので、たかが30cmですが、6mでは結構な差になりますね。CA-285だとほぼフルサイズとしての動作が期待できそうです。
それに、なんといっても価格がお手頃です。2本使いますので数千円程度でないと「ちょっと実験」というわけには行きません。
早速購入してHF-6FXの代わりにV型ダイポールブラケットに取り付けてみました。CA-285のエレメントは一番短い出荷時のママ、以前取り付けたマッチング用のヘアピンマッチも取り付けた状態です。
アンテナアナライザーで共振点を調べてみると・・・・49.4Mhz付近でZ=50Ω SWR1.0です。綺麗に共振しているのですが、エレメントはこれ以上短くなりません・・・・。
エレメントが長くなったので、ヘアピンマッチが悪さしているような気がしますが、50.2Mhz付近でSWR1.5と、フルサイズみたいにブロードな特性ですので、無線機のオートチューナーでSWRを落して使える範囲です。
そのうちゆっくりと調整してみることにしました。今日の朝、強風の中、エレメントを取り替えただけですので、運用実績はありませんけど、ワッチしている感じでは、やはり「長くなった」メリットがあるように感じます。
片側30cmということは頂角90度のV型の開口部が1.41m→1.84mに40cm広がっています。
以前はS2とか3だった局がS1くらい上がったような感じ・・・・でもS9の局は殆ど変わらないかなぁ・・・ってのが、数時間使った感想です。
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