KEM-DDS-AD9953 DDS-VFO 発信器キット
貴田電子設計は色々なキットを販売していますが、DDS関係のキットが豊富で、以前から興味がありました。最近はAD9950や9951を使った発振器キットや完成基板も増えてきました。
でも新しいDDSチップ、AD9953を使ったキットはあまり見かけません。AD9953は外部クロックを内部で20倍にできますので、高い周波数まで使えるのが特徴です。
KEM-DDS-AD9953は20Hz~160MHzまで約 +8 dBmで出力できます。この+8dBmという出力レベルはAD9953に高周波アンプも同じ基板に載せて実現しています。
実は、この出力レベルが+8dBmというのが僕には重要で、DBMやミキサーに入力するには良いレベルなんです。オリジナルの-7dBm程度ではレベルが低くて、RFアンプで増幅してあげる必要があります。
広帯域アンプを自作すれば良いのでしょうけど、電波の質を考えると僕は自信がないし、基板1枚に全部載ってると工作の手間や完成した時の見栄えが良いですからKEM-DDS-AD9953にしました。シグナルジェネレーターとして出力レベルが-7dBmで良ければKEM-DDS-MINI-2ですね。
このDDS発振器、先日製作したモニター受信機の発振器代りに使ってみようと思っているんです。この発振器と組み合わせると中波~144Mhzまで受信できるようになります。
もちろん、高周波増幅とかフィルター無しですから、基本的にはモニター用ですが、アンテナアナライザーの出力でアマチュアバンドを受信した限りでは、ちゃんとした発振器を使って高周波増幅段(BPFとか)を工夫すればそれなりに使えそうです。
DDSキットはゴールデンウィークで完成させたいと思っていますが、ケースとかどんな感じに仕上げるのかは未定。まずは基板を仕上げていろいろと遊んでからかな?
キットの説明書には20Mhzの基準発振器はEPSONのPLLタイプで記載されていて、ちょっとガックリしましたが、部品を確認してみるとNSK製の正方形キャンタイプのクリスタル発振器が入っていました。これは嬉しい変更で、出力信号もDDSとしてそれなりの質が期待できそうです。受信機の場合Lo信号の質がそのまま受信音質に影響しますからね。
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コメント
貴田電子設計は、なかなか面白いキットを出している様ですね。先日、真空管式ラジオのIFT調整用として、秋月電子にて非常に安価な発振器を購入しましたが、福井さんが入手されたキットの方がよさそう。ただ、チト高価なのが難点ですが。
GW中、楽しく工作されてください。
投稿: Tad | 2012年4月26日 (木曜日) 05時13分
Tedさん
まだ未着手なんですが、キット自体は丁寧にパッキングされてい方だと思います。マニュアルにもう少し蘊蓄とかがあるとウレシイけど、組み立てるのには困りません。
発振器あると便利ですよね。古るめの無線機でジェエカバ送信改造でも短波帯なら使えますけど、小さい方が便利なのは確か。
投稿: JI1ANI / 福井 | 2012年4月28日 (土曜日) 10時58分