YAHAアンプのバリデーション
ハムフェアで音創り研究会のブースで発売予定のYAHAアンプキットのバリデーションテストをしました。
YAHAアンプというのは、真空管のプレート電圧を12V程度で動作させるオーディオアンプのこと。通常のプレート電圧の1/20程度ですが、これが結構いい感じで動作するんです。
もちろん、規格外の使い方ですが、真空管に必要な大きなトランス、大きなコンデンサーが不要、感電もしませんから、手軽に真空管で遊べて、音質もナカナカ・・・とヘッドホンアンプの中ではYAHAアンプは有名です。
キットは回路を考えて、試作して・・・・って手順ですが、バリデーションは作り方のバラエティを検証するテストです。プリント基板でも、基板からボリュームや各種コネクターへの配線方法は人それぞれですし、基板をケースに入れたらコネクターと当たって入らなかった・・・等々、キットとしての最終検証のことです。
音創り研究会のキットは、数人以上がキットの部品を使って「我流」で組み立て、でできた問題点を解消してからキットとして販売しています。
こうやって、みんなで同じことすると「ええっ?〇×するんじゃないの 俺ず~~~っと〇×ってしてた・・・
」みたいな発見もあって、結構楽しい。もっとも、バリデーションする度に製作物が1個増えるわけですが・・・・
今回のYAHAアンプのバリデーションでは、部品のレイアウトが課題の一つ。ランド法で作っていますが、回路図通りに作れるからinやoutから順番に作っていくと、全体のバランスが今一つになってしまうのが過去の経験。
今回は中央の真空管ソケットから放射状に作って行きました。バイアス調整の半固定ボリューム回りが少し混み合ってしまいましたが、これは半固定ボリュームの調整時を考えての配置。でも、真空管ソケットの向きは正面から見た時に真空管の型番が見える位置で固定しています。やはり見た目って大切ですからね。
でもオペアンプの出力回りの電解コンとパラのフィルムコンの処理は美しくないです。ここは作りながら「やってもーた」的に思っています。そのうち手を入れたいな。
作ってみると、真空管とオペアンプの間隔、あと1cm程度は近くできそうです。今回のレイアウトは真空管が中央だけど、真空管を少し前に出したいので次回(?)はそうしましょう。
今回気をつけたのは左右チャンネルの配線長、高周波ではありませんからちょっと長さが違っても位相がズレるようなことは考えにくいですけど、気分ですよ気分。いい音しそうでしょ?
赤はDC+&B+ですが、ランド法は全面ベタアースですから、黒のアース線は極端に少なくなります。
今回は実体配線図を作らず、回路図みながら一気に作ってしまいましたが、やはり実体配線図を作った方がよかったと反省・・・。
こんな配線でも無入力状態でフルボリュームで僅かにハム音を感じる程度、ノイズは全く感じません。ただいま元ちとせでエージング中
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