DMS-08S 開発完了!! キット準備中です
音創り研究会のメンバーが試作を繰り返して開発していた真空管マイクプリアンプ・DMS-08Sが完成しました。
球はノッポなPCL86、今回のキット用として旧ユーゴスラビアのEI (Elektrinski Industrijia) 製を調達できました。PCL86は欧州名称、米国名称だと14GW8です。ヒーター電圧が14Vとちょっと変わっているのが運の尽き。
オーディオ用途で性能も良いのですけど、ヒーター電圧が原因でサッパリ人気がありません。普通は12..6Vですからねぇ。それよりも電圧が高いのはどうにも困ります。
アマチュア無線の場合、14V(13.8V)は無線機の電源として馴染みのある電圧ですし、PCL86のヒーターには13.8Vの電源は好都合。13.8Vの無線機用の定電圧電源があれば動作するよう設計したのがDMS-08Sです。
PCL86のヒーター電圧が14Vってのは真空管として半端というか、変わり種なんです。
もしかすると14Vは、昔の軍用の電池電圧ですから、移動用通信機のために開発されたのかもしれません。
もう、そうだとしたらPCL86を無線機用のマイクアンプとして使うのはちょっと嬉しいですけど、実際はどうなんでしょうか?
PCL86は3極管と5極管の複合管で、幅広い用途に使え、パワーもそこそこあります。
また双三極管と較べて中身が複雑ですから、眺めても楽しめます。
Eiなど旧ユーゴスラビアの真空管って、ガラスの透明度が高い気がするけど、ボヘミアも近いし、その影響なのでしょうか?
今回キットとして用意したケースは塗装済ケースで色は3色あります。
マイク入力、アンプ出力、電源ジャックなどは全て背面にレイアウト。DMS-05やDMS-07と同じですが、ゲイン調節のボリュームはケース上面に配置しています。
写真は赤いケースの場合ですが、各色ともにケース色のみが変更となります。
DMS-08Sの音は僕の好みで、透明感が高く、少し温かみを感じる温度を与えてくれます。
僕は透明感が好きなんですよね。
会場で試聴もできますので、是非一回DMS-08Sの音を聴いてください。
あ、それと開発中のヘッドホンアンプ、エルザYAHAって名前になりそうなんですが、コイツもいい感じの音に育っています。
少なくとも僕のところでは1球ジャンルで「過去ベストの音質」です。
期待してください。
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