DAIWA PS-304 電流が流れない
スイッチの故障を修理したダイワの電源PS-304をその後も使っていましたが、先日IC-756Pro2でフルパワー送信したところ、送信と同時に756Pro2の電源が落ちてしまいました。
どうやら20A程度流れると電圧が極端に下がってしまうようで、50W程度の出力だと問題はありません。
症状からは過電流制限回路関連の故障に見えます。ダイワに修理の問い合わせをしましたが、既にトランス式電源の修理サポートは終了しているとのこと。
購入したのはかなり昔ですから、そろそろお別れか・・・・と思いましたが、ダイワのサポート担当の方が「その症状だと、制御基板のボリューム不良の可能性が高い」とのこと。
なんでも、制御基板にある過電流や電圧などの調整用の半固定ボリュームの不良で、僕のような症状になることが多いようです。
半固定抵抗の抵抗体が経年変化により不安定になり、少し大きな電流が流れた時と、小電流の時では抵抗値が変わってしまうことで、今回の僕のような症状になり、PS-304では良く発生するとのこと。対策として制御基板上にある半固定抵抗4個の交換を勧められました。
抵抗体が剥き出しの半固定抵抗は古くなるとヤバイのは経験したことがあります。
そこで容量が大きめで、且つ信頼性の高いコパルの半固定抵抗に置き換えることにしました。
交換にはハンダシュ太郎が大活躍。心配した加熱によるプリント基板のパターン剥がれもなく、交換は小一時間で完了しました。
交換は、半固定抵抗を取り外して、テスターで使用時の抵抗値を測りし、取り付ける新しい半固定抵抗を調整して調べた抵抗値にセットしてから取り付ける方法をとりました。
用意した半固定抵抗・コパルのRJ13シリーズは一回り大きめサイズで基板に納まるか心配でしたが、足を曲げてなんとか基板に収まりました。RJ-13は容量があって密閉構造で耐久性・信頼性も高い半固定抵抗です。
交換後、電源スイッチを入れると何事もなく13.8Vを出力します。まずはヨカッタ。次にIC-7000を接続してフルパワー送信!
電流計が一瞬振り切れて7000がシャットダウン・・・・
「んげー、交換前と同じじゃんか」
そこで出力を半分に落として再度テストすると全く問題ありません。もう一度フルパワーにして送信してみると、今度は大丈夫。
その後何回も送信したり、電源おとしてから再度実験してみましたが、大丈夫みたいです。
どうやら、最初の一回は半固定抵抗がその抵抗値で馴染んでおらず、保護回路が働いたみたいですね。
半固定抵抗に結構な電流が流れるのか、検出が敏感すぎるのか・・・・そんなところでしょう。写真は取り外した半固定抵抗です。
ダイワのPS-304は小型ですので、これからも使っていきたいと思っています。
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コメント
Thanks for giving your ideas in this article. The other matter is that whenever a problem arises with a personal computer motherboard, individuals should not take the risk associated with repairing that themselves for if it is not done correctly it can lead to permanent damage to the full laptop. It's usually safe to approach a dealer of any laptop for any repair of the motherboard. They've technicians with an skills in dealing with mobile computer motherboard troubles and can get the right prognosis and execute repairs.
投稿: sac hermes | 2012年9月20日 (木曜日) 07時45分
sac hermesさん
こんにちは。以前のノートPCのCPU交換へのコメントだと思うのですけど、自分の責任で修理したり改造する場合に、壊してしまうリスクを覚悟するのは当然のことと思います。リスクを取るか、取らないかは各人が決めれば良いと考えています。
ただ、リスクと覚悟して調べたり失敗したりするからこそ、自分は前に進むと感じていますが、それも人それぞれで、そのような体験が不要な方もいらっしゃるのではないかと思います。
投稿: JI1ANI / 福井 | 2012年9月20日 (木曜日) 12時27分