« FM5AA 24/RTTY | トップページ | PSK31信号の解剖 »

2012年9月 2日 (日曜日)

携帯電話の光るアンテナ

Satellite_finder 携帯電話用の光るアンテナ、携帯電話がデジタル化したり、マイクロセル化して出力が小さくなってすっかり廃れてしまいました。
光るアンテナの原理は携帯電話の電波をアンテナで拾って1SS108などのショットキーバリアダイオードで整流してLEDを光らせる仕組みです。ですから、電波が弱いと光りません。
昔も携帯は光るけどPHS(10mW程度)はダメ・・・とかありました。

PHSがダメな理由は出力に加えて周波数がギガヘルツ帯なのでショットキーバリアダイオードの特性も悪くなるということも理由ではないかと思っています。

とある理由で、光るアンテナというか、携帯の電波を捕らえてピカピカ光るオブジェを作ることになりました。
ダメ元で昔の光るアンテナの回路を再現したものの、光りません。430のハンディーでは景気よく光るのですけどね。

第一昔は携帯電話のアンテナにコイル状の光るアンテナを取り付けることができましたが、イマドキの携帯はアンテナの突起がありませんし、筐体内部にアンテナが収納されてしまっています。

数日考えましたが、単純な回路では難しそう・・・・ギガヘルツまで特性が伸びているトランジスタで増幅して・・・とか考えていましたが・・・ヒラメキました。

「BS/CSパラボラの角度調節用のメーターが使えるのでは??」

各社の製品を調べてみると、要するにパラボラのLNBから出力される950Mhz~2GHz帯で動作する電界強度計のようです。
携帯電話は最近割り当てられた700Mhz~2GHzにバンドが分散していますが、周波数はだいたい同じです。

実験ですから一番安価な2500円程度の製品を購入してみました。同軸から供給されるDC15Vで動作し、電波の強度に応じてブザーの音が変わる・・・という触れ込みです。

Satellite_finder_kiban 購入してすぐに裏蓋を開けて内部を検分。ふむふむ、DCは同軸経由で基板に入って、高周波部分はコンデンサでカップリングされて、DCは反対側(パラボラ側)のFコネへスルーね・・・。

ということで、チューナー接続側の同軸端子にDC15VのACアダプターの出力を接続すると無事動作しました。LNB側のFコネに10cm程度の電線を繋いで簡易アンテナとして、アンテナの近くで携帯電話で電話をかけると・・・

プ~ピ~~~~

景気よくブザーが鳴ります。成功です。衛星アンテナメーターは立派に携帯電話の電波を受信できます。僕はauですが、後日docomoもソフトバンクもWillComも受信できることを確認しました。

ブザーは圧電ブザーですので、圧電ブザーを取り外して1KΩの抵抗経由でフォトカプラーをドライブします。これで携帯電話の電波を受信するとフォトカプラーが動作して「スイッチが入る」という装置が完成。
GHz対応のトランジスタ買ったりとかの部品代と、ケースを加工したりの時間を考慮すると2500円で購入した方が安いと思う。楽ですし。

多数のLEDを単三2本で光るように配線して、携帯電話の電波を受信するとLEDがピカピカ光る回路が完成しました。
完成した装置は依頼者に渡しましたが、どんな感じになるのかなぁ??
楽しみです。

手元に戻ってきたら、V/U/SHF帯対応の電界強度計として使えそうです。

|

« FM5AA 24/RTTY | トップページ | PSK31信号の解剖 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。