キャパシティハットでノイズ減少
キャバシティハットではエレメント短縮効果しか着目していませんでしたが、キャパシティハットを取り付けたアンテナはノイズが少ないという方が増えています。
僕もキャパシティハットは色々と実験しましたが、ノイズの減少には気がつきませんでした。ただ、思い起こせばノイズが減ったような記憶があります。
そこで、屋上のスクリュードライバーのエレメントにキャパシティハットを取り付けて確認してみることにしました。
ノイズが減るとすれば、恐らくはエレメント先端のとがったところに電荷が集中して、微小な放電が発生してノイズになったいたところをキャパシティハットで丸めたことで放電しなくなっことが理由として想像されます・・・というか、その程度しか思い浮かびません。
今回は缶詰のフタを切り取って、キャパシティハットに加工しました。材質は錫メッキの鉄でしょうかね。トマトピューレ缶で直径7cmです。
中央に10mmΦの穴を開けて、キャパシティハット用の固定具でエレメントの先端に取り付けました。
約一週間ほど使ってみましたが、キャパシティハットを取り付けると、共振周波数が下がるのは当然として、かなりノイズレベルが下がったと
いうのが僕の結論です。
最大時でS1~2程度下がってように感じで、はっきりと体感できました。ちょうど気温が下がった時期で、近隣のエアコンノイズが減ったので、そのためか?と
思いましたが、どうもそうではなく、やはり皆さんが「ノイズが減った」と言うように、ノイズレベルが下がっているようです。
ホイップや釣り竿アンテナを使っている方は、ぜひ、キャパシティハットをお試しください。でも、キャパシティハットを取り付けるとエレメントの共振周波数が下がりますので、エレメントを短くして共振周波数を再度調整する必要があります。
キャパシティハットは円盤形、もしくは車輪状と最外周が連続して繋がっているタイプで、スポークだけの傘の骨のようなハットではノイズは減りません。
直径10~3cm程度までハットを試してみましたが、ハットの直径は5cm以上が良いように感じました。
現在の直径7cmのキャパシティハットをエレメントの先端に取り付けると、結構大きく共振周波数が下がりますのでエレメントが短くて済みますが、コイルによる短縮と異なり損失はありません(で良かったかな?)。
ただし、エレメントの先端にそれなりのものを取り付けるので、取り付け方に少し工夫が必要だと思います。
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コメント
キャパシティハット、いいみたいですね。
ローディングコイルの巻数も減らせるのでその分飛びも良くなるようです。
試してみたいと思います。
投稿: JO1KVS | 2012年9月24日 (月曜日) 06時04分
KVSさん
銅線で輪っかを作って放射線状にスポークを半田付けするのが簡単だと思います。難しいのがホイップへの取り付け方法です。
先端のチップが黄銅とか、半田付けできる材質なら良いのですが、ステンレスだとステンレスハンダの出番かも。
小口径の銅円盤は園芸や七宝焼き素材コーナーで見つけることができます。
投稿: JI1ANI/福井 | 2012年9月24日 (月曜日) 12時23分
バーチカルのトップに小さいリング状のキャパシティハットを取り付けて、自宅の灯油ボイラーからのノイズが消えた事例をお知らせいただきました。
こんな事例もあるということで、ご本人の同意を得てコメントとしてご紹介します。
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二階屋二階ベランダにあるグラスファイバーロッド(10m)を使ったバーチカルのトップにφ1ミリの銅線で作ったハット(径8センチ、丸に十の字形状)を設置しました。
全体にノイズがやや減った様な印象はありましたが、その後自宅の灯油ボイラー稼働に伴うノイズが、*無くなった*のを確認出来ました(バンドは7~28メガ)。バーチカルの給電位置と灯油ボイラーの距離は約12mあります。
キャパシティハットの名称からは、昔ローバンドで使われた如何にも対地容量のありそうな大きなものを想像します。 直径数センチのものに同様の働きがあるとは思えず、あまり期待していなかったのですが、予想が完全に裏切られました。
キャパシティハットという名称とは違ったメカニズムの効果があると感じました。
JH6JMM
投稿: JI1ANI/福井 | 2013年11月 6日 (水曜日) 19時58分