ヴィンテージオーディオ博物館
音創り研究会の研修旅行という名前のハムフェア打ち上げ旅行に行ってきました。今年は会津若松で一泊、翌日は桧原湖畔のヴィンテージオーディオ博物館を見学しました。
博物館で一番印象的だったのが、Victor Talking Machine Co.米国)製のゼンマイ式蓄音機。
鉄針をSPレコードに落とすと懐かしい感じの音がします。
僕は蓄音機を生で聞いたのは初めて。何が不思議かって、電気のコードが無いのに音がでてること。
想像とは違ったデカイ音なんです。想像ではトレードマークのわんこよろしく、耳をすませて聴くような音量だと勝手に思い込んでいましたが、いやいや、ぜんぜんそんなことありません。
朗々と響きわたるような音量なんです。
いゃぁ、電気使わないであんなデカイ音が出るのは不思議な体験です。思わず電源コードが付いていないか、確認しちゃいました。
他にもウエスタンエレクトロニックの595とか555(16Bホーン)かも聞かせていただきましたが、音を聞いて一番感動したのがタンノイ。
中学生のころ、初めてオーディオに目覚めた頃、高級オーディオ製品が買えるわけでもないのに、毎晩雑誌で紹介されている各社のアンプやスピーカーを眺めていました。
タンノイ
その名前は僕の中ではスピーカーの芸術品として記憶されています。博物館ではタンノイのオートグラフという、小箪笥程度の大きさのスピーカーで、クラシック(弦楽)を聞かせていただきました。
いゃぁ~~~、柔らかくて余韻のある上品な音です。弦を弾くような音もわかって「あ~~~、このオートグラフで室内楽とか聞いていたら、毎日聞いても飽きないだろうなぁ~」って思った。
エンクロージャーも含めてだと思うけど、スピーカーの鳴りかたが素晴らしいです。まさに芸術品でした。
他にも博物館には色々な展示品があって、とても紹介しきません。興味のある方は博物館へどうぞ。
僕が逆立ちしても入手できない(買える価格ではない、買っても置く場所がない・・とか)機材が並んでいる中で、唯一僕が「欲しい(これなら置ける・使える)」と思ったのはALTECの1567Aマイクプリ・ミキサー。
これを使えば、僕もマービン・ゲイやダイアナ・ロスみたいなモータウンサウンドを響かせてQRVできるハズ。
ツマミの形、パネルの色、アナログメーター(写真は蓋されています)とシブイです。いままで、このようなヴィンテージ品には一切興味が無かったんですけど・・・・歳でしょうかねぇ。
ALTEC1567Aには♡を鷲掴みされちゃいました。
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コメント
若林さんのところですね。ぜひ一度行ってみたいと思ってはいるのですが、なかなか機会がありません。あの方のお仲間はWE(アンプとラッパの両方)がいちばんのお気に入りのようですね。
昔の「蓄音機」、音の質といい大きさといい、ほんとうにびっくりするような音を出しますね。もうだいぶ昔になりますが、地元の老舗刃物屋さんのご主人が集められた名機のコレクションを聞かせていただいたのですが、その迫力はすごいものでした。
オートグラフもお聞きだったようで、あれはやはり弦の響きの味わいが深く、心の落ち着く音色。その代わり現代のスタインウェイのようなピアノは優雅すぎるように感じています。無線の話じゃなくてすみません。
投稿: JA1AVV | 2012年10月19日 (金曜日) 22時44分
AVVさん
こんにちは。一階はWEです。ソファも多数ありましたので、コンサートなどをやってるのではないかと思います。
蓄音機には本当に驚きました。本当に迫力がある音なんですね。
いろいろと聞いて、良い体験をすることができましたので、ぜひ、足をお運びください。
投稿: JI1ANI / 福井 | 2012年10月30日 (火曜日) 16時54分