ApexRadio 303WA
第二アンテナはApexRadio 303WAにしました。BCL/SWL用として人気があるアンテナで評判も良いようです。独自のマッチング部・・・・だそうですが、その仕組みはこちらの解説で推し量ることができます。
注文して三日ほどで手元に届きました。屋上の柵に現用の第一アンテナと並べて(間隔は約10m)設置しました。ですから第一・第二アンテナのグラウンドは同じアルミ柵です。
写真は303WAですが、エレメントは同じ長さの手持ちのステンレス製に取り替えてあります。
写真で上部のエレメントが見にくいのは、エレメントを灰色に塗装して、ステルス仕様だからです。
303WAはブラケットや同軸もセットなので取り付けは簡単。今回同軸は手持ちを使い、給電点には先日自作したコモンモードフィルターを取り付けました。同軸長は30m程度です。
早速受信してみると・・・・。
長波も聞こえますが、中波帯の感度がメチャ良いです。7メガフルサイズダイポールよりも良く聞こえる感じ。短波帯は僕のスクリュードライバーと信号を受信して比較すると、だいたい-10~-35dBの差でしょうか?
確かにSメーターの振れは良くありませんが、S/Nが良いため、耳Sは303WAの方が良いことが多いです。
アマチュアバンドをワッチしても303WAは1.9~50メガまで大変優秀なことがわかりました。CQとか受信すると思わず送信したくなる受信感です。
MFJ1026に接続してノイズキャンセラーとして使ってみると、MFJ1026内蔵プリアンプの威力もあって7メガのノイズキャンセルが以前よりも上手くできるようになりました。ベランダアンテナとの違いは、御本尊の信号強度です。
第一アンテナと第二アンテナの両方で狙った信号とノイズ両方を強く受信していますので、ノイズをキャンセルした後でも、狙った信号を強く受信できます。
ノイズキャンセル後に他の信号も消えるのは、キャンセルする過程で信号レベルが全体的に減衰するためと、キャンセルしたノイズと同じ位相だからですが、同じ位相の信号は・・・・それほど多くないように感じています。ですから第二アンテナの入力レベルがあがれば、全体的なレベルの低下を最小限に留め、ノイズに隠れた多くの微弱な信号を受信することができます。
第一アンテナ 全長3m弱のスクリュードライバー
第二アンテナ ApexRadio 303WA
設置状況 第一と第二は南北方向に10m間隔で設置。共に給電点高13m。
ノイズキャンセラー MFJ-1026
無線機 IC-7800(RX in/out間にMFJ-1026を挿入)
S9+10dBの信号を受信中、S9+15dBのインバーターノイズが発生し、ノイズキャンセラーを動作させ、全くのノイズレス状態で本来の信号は10dB減衰してS9で受信可能でした。
いゃぁ、静かです。ノイズキャンセラー切るとノイズの海でビックリします。303WA凄い。7メガでの比較ですが、僕のスクリュードライバーと303WAって15dBくらいしか差がありません。サブアンテナとしては最高じゃないでしょうか?
というわけで、僕の受信は第一アンテナ・第二アンテナ・ノイズキャンセルと3モードの中から最適な受信状態を選択できるようになりました。
第一アンテナと第二アンテナは10m離してありますので、同じ垂直系アンテナでも位相の関係で第二アンテナの方が信号が強いこと、結構あるんですよ。経験している方はご理解いただけると思いますけど。
303WAをノイズアンテナとしたシリアスDX事例。スタート時はノイズキャンセルしている状態です。ノイズレベルがあがった時はキャンセラーoffの状態です。ノイズがあると信号の存在はわかりますが、解読は困難。
QSOできるか、できないか?の別れ道。もちろんゲットできましたよ
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
なるほど、了解度がかなり上がりますね。
アンテナその物の性能も良いようで、BCLには最適ですね。
アンテナが欲しくなりました(笑)。
投稿: 大熊小隊長 | 2012年12月15日 (土曜日) 18時55分
大熊小隊長さん
ApexRadio 303WAは無線用の受信専用アンテナとしてイチオシです。本当に1.8mとは思えない感度でS/Nが良いです。
恐らくエレメントが直流的に接地されている構造がノイズが少ない理由ではないかと思います。
あ、ノイズが少ないけど、人工的なノイズはちゃんと受信できますので、ノイズ受信アンテナとしてもオススメですよ。
投稿: JI1ANI / 福井 | 2012年12月15日 (土曜日) 22時40分