卵形キャパシティハット EggCap Hat
キャパシティハットを研究していたら、いつのまにかこんな形になりました。写真の右方向約10m先に第二アンテナのアペックス303WAが取り付けてあります。
キャパシティハットを取り付ける時に注意すべき点は、ハットが短縮コイルに近いと輻射効率が悪くなるので、コイルから30cm以上離すことです。
僕の場合ご覧のように、エレメントの一番上に直径10cmのアルミの容量環を取り付けています。まぁ、これは飾りみたいなものです。
今回ご紹介するのはエレメントにくし刺しになっている卵形(球体)のキャパシティハットです。
直径60cmで4本の1m×3mmΦのアルミ線を使っています。アルミ線の両端に10Φの圧着端子を取り付けて、マストのネジに共締めしています。コイルから卵の下部までが60cm、卵が60cm、上部のエレメントが50cmで、コイルから上のエレメントは170cmです。
この状態でコイルを目一杯使うと1780khzまで共振周波数を下げることができますので、160mバンドもフルカバーです。上限は18メガで21メガ~24メガは無線機のオートチューナーが必要です。
キャパシティハット無しの場合ですと、3m以上のエレメントが必要ですから、キャパシティハットで長さが半分近くになっています。
最高共振周波数が18メガですので、21と24メガはオートチューナーの併用が要なのは残念ですが、この卵形のキャパシティハット、非常にいいです。7メガの受信でS1個あがるような効果がありました。
こ の卵形のキャパシティハットは、僕が愛用しているスクリュードライバーを作っているHi-Q Antennas社から発売されているキャパシティハットを真似してみただけで、僕の発案ではありません。僕も円盤、+型、〇型、-とか殆どあらゆる形の キャパシティハットを試してみましたが、卵型がダントツに良いです。
卵は最初2本のアルミ線で作り4本に増やしましたが、増やすとどんど ん効率が上がっていきます。できれば8本にしたいところです。卵は真ん中のエレメントは一直線で短いですが、卵の殻に沿った部分は真ん中よりも長くなりま す。簡単にいえば直径は60cmで、卵の殻は1mです。この40cmの差が効きます。
また、今回は加工の問題で単純な形ですが、卵の上部から下部に向かうアルミ線を曲線にすることで、現在の1mから1.5m程度にできれば、更に効率が良くなります。見た目は・・・・・ですが、いゃぁ、やってみるものです。
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コメント
キャパシティハット、強力型ですね。
うちもアルミに針金で作ってみようかなぁ。
キャパシティハットのいいところは短縮コイルよりもよく飛ぶ、というところですね。
ここまで同調周波数が下がるのなら船舶無線の受信、楽しめそうですね。
投稿: JO1KVS | 2012年12月16日 (日曜日) 22時34分
KVSさん
ぜひ試してみてください。コイツは効きます。
投稿: JI1ANI / 福井 | 2012年12月17日 (月曜日) 23時26分
今、ベランダから水平方向にATAS-100を出していますが、エレメントにワイヤーをU字型にぶら下げてみようかと思います。少しは効果あるかなぁ。
投稿: JO1KVS | 2012年12月18日 (火曜日) 22時34分
KVSさん
コメントが遅くなりました。U字型の上部にエレメントが来るような、半円形、もしくはロ型ならば似たような効果があると思います。
ご理解いただいているように、電気的に短い部分と(最短距離)と長い部分が同一エレメント上に存在することがポイントみたいです。
先端が解放されたT型や×型ではエレメントが枝分かれして先端が解放されていますよね?卵型は先端は一つで途中で近道と回り道ができることが特徴です。
結果的に近道を使った場合の最高共振周波数が下がらない割に、回り道した下限の共振周波数が下がります。
もちろんそんな単純ではないようですが、そんな感じです。
投稿: JI1ANI/福井 | 2012年12月26日 (水曜日) 12時42分