ノイズアンテナ用コモンモードフィルター
ノイズアンテナを実験中ですが、ノイズアンテナの同軸でノイズを受信しちゃうと、本来のアンテナの信号に変なノイズが混ざってしまいます。
それにアンテナ近くを引き回す同軸に電波が乗って、ノイズアンテナから輻射されても困るので、ノイズアンテナの根元(給電点?)にコモンモードフィルターを入れることにしました。
手持ちのフィルターはRTTY運用を考慮したゴツイやつばかりなので、小型なものを作ることにしました。
ちょうど手元に100W機用(恐らく100Wpep)のコモンモードフィルターキットの残骸がありますので、そのコアを流用しました。
思えば無線機に最初に取り付けたコモンモードフィルターで、それなりに効果がありました。
同軸は秋月で購入したSMAコネクタ付きのRG316(1.5m)が部品箱に眠っていますので、SMAコネクタを取り外して使うことにしました。RG316は1.5D-2Vと同等程度の外径の50Ωのテフロン同軸です。
今回は受信用なので高耐圧のテフロン同軸は不要ですが、まぁ、そのうち送信にも使うかもしれませんし・・・・・。手持ち部品の処分ですわ。因みにRG316はHF帯で連続500W程度は通せるようです。
コアは2個ありますので、先日作ったようにコアを2個を重ねて15回W1RJ巻きにしました。テフロン同軸は硬くて巻くのに難儀するのですが、RG316は細いので扱いがラク。それに1.5D-2Vと比較して減衰量が2/3程度なんですよね。
巻き上がったコイルを小さめのプラケースに入れ、MPとMRコネクタを取り付け、コイルをホットボンドで固定して完成です。
今回は屋外使用なので、ホットボンドは多めにして防水に気をつけました。MRコネクターは角のネジ穴も防水しないとネジ穴から毛細管現象で水が入るんですよね。
完全防水は難しいですが、屋外ですから簡単に水が染み込まないような工夫が必要です。
そこでホットボンドをケースの中に流し込んで、全部固めてしまうおうか?と一瞬思いましたが、同軸の誘電率が変わってしまうのではないか?不安になり、思い止まりました。同軸の回りをホットボンドで固めると影響ありますかね?
なんとな~~~く、影響があるのは外皮の網線と中心の芯線の間の材質だけではないかと思うのです。だって、外皮の外側で静電結合しない物質でも影響あるなら、木質の床に這わせても影響でちゃうし、ビニールテープ巻いても影響でちゃいますよね??
え?そんなこと言うからヤレって?
ん~~~、コアの発熱時が不安なんです。SWR悪いアンテナとかで送信するとコアが発熱するんです。ホットボンドってデロデロと流し込むのは簡単だし、作業は楽しそうですが、一度流し込んだら取ろうとしても綺麗に取れない、つまり片道キップですから
問題点
・ホットボンドで埋めると送信した場合、コアや同軸の損失などが原因で発熱した場合、空気対流による冷却が期待できないので、温度が急上昇する(だろう)。
・ホットボンドで固体化すると修理は不可能に近い。
利点
・固体化することで内部が密閉され、水に濡れても完全防水となりハンダ付け部の錆びによる劣化(損失)がない。
つまり潔く受信専用にしろ・・ってこと
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