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2013年1月 2日 (水曜日)

中短波用 プリアンプ RPA-1

Dxerpa1 ノイズキャンセラーの効果を最大にするためには消したいノイズをなるべく強く受信すること・・・これ大原則。

もちろん運用中のアンテナと同じアンテナをもう一本建てるとよいのは分かっていますが、大抵の場合、諸般の事情でノイズ受信アンテナは運用アンテナよりだいぶ落ちるアンテナになります。

一番の理由は、良いアンテナは運用に使いたい・・・というもっともな理由ですよね。僕も全く同感です。そこで各落ちのノイズ受信アンテナにプリアンプを入れて、ノイズを増幅してからノイズキャンセラーに送り込んでみることにしました。

MFJ1026にも10dB弱程度のFET2石の広帯域プリアンプが入っていますが、二桁バンドでは効きがイマイチに感じますし、303WAと組み合わせてノイズ受信アンテナとして使うには、もう少しゲインがあるとウレシイ感じです。

HF帯のプリアンプはBCL向けや、アマチュア無線用など多数販売されていますし、自作することも可能ですが、今回は以前より興味を持っていたDX Engineeringの高性能プリアンプRPA-1を使ってみることにしました。興味を持ったのはその性能で、こんな感じなんです。

* Gain: 16 dB, +/- 1.5 dB, from 300 kHz through 35 MHz
* Dynamic range (IM3) at 500 Hz BW: 110 dB or greater
* Output Third Order Intercept: +43 dBm

* Noise figure: 3.5 dB
* Compression: 1 dB at +26 dBm (~0.4 W output)

太字の部分に注目。このスペックは凄いです。現在の高級無線機レベルで僕には自作(というか設計ですね)できません。

注文して2週間程度で手元に届きました。届いたプリアンプ RPA-1は入出力コネタクターがRCAかF型です。僕は事前にFオス→BNCメスやRCAオス→Mメスなどの変換コネクターを用意してあったので、変換コネクター経由で写真のようにBPFとノイズキャンセラーの間に接続しました。

ノイズ受信アンテナ、303WAからの信号は、先日ご紹介した中波帯阻止用のBCバンドフィルターで中波帯を大きく減衰させます。BCバンドフィルターを通過した短波帯は更に自作の9バンド自動切換BPFで受信中のアマチュアバンドの信号だけ通過させます。BPFを通過した信号はプリアンプ(RPA-1)で16dB程増幅されて、ノイズキャンセラーに入ります。

303WAとRPA-1の組み合わせると、一般的なHFモノパンドホイップと同等か、それ以上に聞こえるようになります。
7メガとか現用のスクリュードライバーと比較しても、受信ではほぼ同等レベルのバンドもありますが、303WAは中波~超短波までカバーしますので、やはり苦手な周波数があるみたいで、アマチュアバンドも得意・不得意があるみたいです。

アペックスラジオの303WAは元々ノイズが少なく静かに受信できるのが特徴のアンテナです。スクリュードライバーアンテナと較べて、ノイズが少なく、信号も弱いけどノイズが少ないので了解度が高いのが特徴です。
そこへプリアンプを入れると・・・・・S/Nが良好なまま信号が強くなり、運用中のスクリュードライバーアンテナよりも303WA+RPA-1の方が聞きやすいことが大半で、やはりノイズが少ないことによるS/Nの向上が顕著です。

303WA+RPA-1の威力は・・・・1.8メガでWが聞こえました。7メガでは卵型キャパシティハット付きのスクリュードライバーアンテナとほぼ同等の信号強度で聞こえるのにノイズが少なくて聞きやすく、どちらかで聞こえない信号はない・・・・といえばいいのかな?
あ、灯台放送は毎晩、灯台の大半が聞こえますので、どちらかといえばローバンド向きのアンテナシステムに思えます。

そんなわけで、最近は受信はノイズ受信用の第二アンテナで、送信は運用用のスクリュードライバーアンテナで・・・みたいな形が増えてきました。303WAとRPA-1の組み合わせ、サブ受信機用としてそれなりに戦闘力があるアンテナシステムじゃないかと思います。全長1.8mですし・・・・。

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