« Prodipe Ribbon1(Ludovic Lanen Model) | トップページ | 10Mhz基準周波数発振器 UTC108663 »

2013年2月23日 (土曜日)

ELECOM USBマイクロスコープ

Usb 表面実装用のチップはピッチが0.5mmというものも増えてきて、10倍のルーペでは確認が難しくなってきました。

本来ならば、実体顕微鏡を使って確認したいところですが、安価なものでも1万円以上するようです。
今のところ、チップをハンダ付けする回数もそれほど多くないことから、まずは安価なUSBマイクロスコープを試してみることにしました。

USBマイクロスコープには色々な製品がありますが、今回は安価に入手できるELECOM USBマイクロスコープUCAM-MSH130WHにしました。

本来はお肌の状態や髪の毛の生え際など、美容用途がメインのようですがLEDランプ付き、マニュアルフォーカスということで使い勝手が良さそうです。

このUSBマイクロスコープは手で持って使うタイプで、顕微鏡のように机の上に固定できません。
両手を使いたいので、小型マイクスタンドやマイクホルダーなどを組み合わせてた基台にカメラを取り付けてみました。

USBマイクロスコープをマイクホルダーで挟むのは我ながら良いアイデアで、まさにジャストフィットでした。

Still0001_2 実際に使ってみると、解像度が少しもの足らないように感じるものの、期待通り、拡大鏡的につかえます。また、写真のように、0.5mmピッチのハンダ付けの確認も問題なくできます。

エッジがビシッとしたシャープな画像にならないのは、やはり被写界深度が浅くなってしまうため、ピント合わせが難しいことと、被写界深度が浅すぎてチップの表面と基板面の僅かな差でボケてしまうためです。

平面的な肌を観察するという、このカメラの本来の使い方としては被写界深度が浅くても問題ありませんが、チップと基板のパターンという1mm程度だけど、立体的な対象物を拡大するような用途には最適とは言えません。

写真のように、多少画像がボケ気味ではありますが、今回の目的である0.5mmピッチのハンダ付けや、確認が十分に可能なレベルです。
従来から使っている視野の広い10倍のルーペを使って作業を行い、ピンごとのチェックなど、微細な部分はUSBマイクロスコープで確認するという使い分けが良さそうです。

なお、本来の用途である自分の肌や頭皮もチェックしましたが、結構良い状態でした

|

« Prodipe Ribbon1(Ludovic Lanen Model) | トップページ | 10Mhz基準周波数発振器 UTC108663 »

コメント

福井さん、私達の仕事では0.5mmピッチの半田状態確認はハクバの10倍ルーペで行っています。
0.2mmピッチまではこれでいけます。見方が一番重要で、斜め上45度から1本づつ半田状態を
確認して、フィレットが富士山の裾野の様になっていればOKです。
真上から見るとフィレットの状態が判りません。ルーべはレンズと被写体が出来る限り近くまで
接近できるタイプがベストです。出来れば3mm以内。ハクバでも最近はこのようなものが少なく、
選定に時間が掛かるようになってきました。
年に数個しか作業しないのであれば無駄遣いとなってしまいますね。他にも便利なツールが
たくさん有りますのでお問い合わせください。

投稿: JH2AHZ | 2013年2月24日 (日曜日) 19時49分

AHZさん
ハクバの10倍ルーペは気がつきませんでした。ネガじゃなくてパターン見るわけですね。
なるほど~。とても参考になりました。そのうち質問させていただくやも知れませんが、よろしくお願いします。

投稿: JI1ANI / 福井 | 2013年2月25日 (月曜日) 19時16分

この記事へのコメントは終了しました。

« Prodipe Ribbon1(Ludovic Lanen Model) | トップページ | 10Mhz基準周波数発振器 UTC108663 »