APB-3のスプリアス対策
APB-3でスペアナ機能を使うと、±48kHz辺りにスプリアスが確認できます。最初は測定物のスプリアスだと思っていましたが、何を測っても決まって±48kHzにスプリアスが現れるので、APB-3のスプリアスだと判明しました。
結構目立つし、近傍スプリアスを調べるととても邪魔になります。
慣れればどれがスプリアスかは大凡見当がつきますけど、スプリアスがなければ・・・とちょっと悔しい思いをしていました。
先日、ときどき確認しているおじさん工房のAPB-3のサポート掲示板にAPB-3 スプリアス改善 として、この問題の改善方法が掲載されました。
発振器の電源を基板上の別の電源に切り替える・・・という内容で、発振器の電源にクロックノイズが乗ってしまったことが原因だったのかな?
カプトンテープは持っていませんから情報通りに改造はできませんが、僕なりに考えて改造してみました。
スプリアス 対策は劇的に効きました。因みに同じ発振器を対策前・対策後に同一条件で計測した結果ですからね。
うひゃぁ~~~
ってくらい綺麗になっちゃいました。
対策後の測定では±48kHzではダイナミックレンジも110dB近く取れているようです。近傍スプリアスもRBW 7Hzなら100dB超えるでしょうね。
これならAPB-3を使って発振器の近傍スプリアスもかなり詳細に調べることができそうですし、メーカー製の高級測定機にも対抗できるようになってきました。
このスプリアス対策を行うと、APB-3は数倍パワーアップした感じではないでしょうか?スペアナ機能はAPB-3で一番人気がある機能だと思います。僕もそうですし・・・・。
とても嬉しい改善です。
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コメント
こんばんは
この貴サイトはいつも拝見させて頂いてます。
私自身はあまり技術には強くありませんが、
たいへんに参考になる記事が多く、いつも勉強させて頂いております。
APB-3のスプリアス対策記事もさっそく拝見しました。
私もぜひやってみたく思っておりますが、
貴改造方法を公開していただけませんでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 酒井 | 2013年5月 3日 (金曜日) 18時33分
酒井さん
いつもご覧いただきありがとうございます。
改造は本来寝かせるチップ部品を立てて、基盤とは反対側に掲示板の写真のように、細い電線でジャンパーしました。
強度的には?ですが、カプトンシートで片側を浮かせても、FB9は片側にしかランドにハンダ付けしませんので大丈夫かな?と思っています。
ピンセットでつまんでFB9を直立させてハンダ付けしましたが、FB9が滑って飛んでも見つかるように、周りを囲って細心の注意を払ってハンダ付けしました。
投稿: JI1ANI/福井 | 2013年5月 3日 (金曜日) 19時03分
さっそくお返事を掲載頂き、たいへん有難うございます。
重いスペアナが狭い部屋に鎮座してますが、
これでほとんど代替できることになり、助かります。
最近コテ先が定まらず、チップ部品の扱いが
苦手になってますが、何とかやってみます。
とりあえずはFB9なしでも、、、、、、
どうも有難うございました。
取り急ぎ御礼まで
酒井 拝
投稿: 酒井 | 2013年5月 4日 (土曜日) 07時55分
こんにちは
お世話になります。
やはり手元が定まらずFB9の直立は出来ませんでしたので、
FB9無しでジャンパー線を直接接続しました。
お陰様で大成功、同じ結果が出ました、大満足です。
ご教示たいへん有難うございました。
取り急ぎ御礼まで
酒井 拝
投稿: 酒井 | 2013年5月 5日 (日曜日) 15時58分
酒井さん
無事対策できたようでよかったです。こんごともよろしくお願いします。
投稿: JI1ANI/福井 | 2013年5月 5日 (日曜日) 22時03分
福井様
はじめまして
スプリアスの対策として基盤とは反対側に掲示板の写真のように、細い電線でジャンパーしましたとありますが 掲示板の写真はどこにありますでしょうか
宜しくお願い致します。
投稿: 加藤 | 2013年8月20日 (火曜日) 05時50分
加藤さん
APB-3サポート掲示板は以下にあります。
http://ojisankoubou.bbs.fc2.com/
「APB-3 スプリアス改善」というタイトルの記事をご覧ください。
僕の修正はチップ部品を基板に立てるというトラブルが発生するかも
しれない方法ですのでご注意ください。
投稿: JI1ANI / 福井 | 2013年8月20日 (火曜日) 12時50分
ありがとうございます
投稿: 加藤 | 2013年8月20日 (火曜日) 17時55分