Mini-Whip リベンジならず
先日自作したMini-Whipの感度が悪い理由を考えてみると、どうやら両面基板であることが原因のように思いました。
回路的には非常に単純ですから、間違えている可能性は低いですし、何回確認しても間違っていませんでした。
Mini-Whipはハイインピーダンスの入力回路なので、両面基板でインピーダンスが下がってしまった??のではないかと思った次第。
そこで、今度は片面基板を使ってリベンジすることにしました。回路や構成は前回と一緒です。
ネット上でも結構こんな感じで自作している例を見かけます。
出来ばえは前回よりも良くなっていると自分では思っていましたが、前回よりも感度が上がって本家の性能に近づいたものの、本家と比較すると感度が10dB以上悪いです。
本家と同一の回路なのですが、とうも、実装上のノウハウがありそうです。本家は塩ビパイプの中に納まっていますので、どのような実装になっているのはわかりません。プリント基板化しているのは間違いないと思いますが、基板にしただけでこんなに違うのかな??
簡単な回路なので2回製作しましたが、本家に連敗してしまったので、僕なりに「Mini-Whipを回路図だけで製作しても、本家の性能の再現は難しい」と結論を出しました。
もしかすると、僕と同じように回路図から製作した方々のMini-Whipも、本家と比較すると性能が異なっている可能性が高いのではないかと推測しています。
本家Mini-Whipを使っている方の記事は別として、自作のMini-Whipアンテナは僕と同じような状態になっている可能性もありそうです。本家のMini-Whipは間違ってスペアナの入力チップ飛ばす程ゲインありますからねぇ・・・・。
でも、僕の実装のどこが悪いのかなぁ・・・。もっと部品の間隔を空けてスカスカ実装すればいいのかな?金属プローブのサイズはあんまりシビアじゃなさそうだし、変だなぁ。
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コメント
福井さん
初めまして。 いつも楽しく拝見しています。 実は私のノイズ対策に興味があり、こちらの情報を元に計画をねっていました。 Mini-Whipですが、やはりアンテナに関係あるのではないでしょうか? これはやはり静電結合で動作するアンテナだと思いますので、アンテナ部分の面積が効いてくると思います。 またソース側もコイルではなく、板状の電極で評価した方が再現性もいいのではないかと思います。 でもアンテナ部分の面積を大きくすれば感度がどんどん良くなるわけではないですよね。 ソース側の電極との容量も増えますが、対地容量も増えるので、結局頭打ちになるのではないかと推察します。 それにしても10dBの差の説明がつかないような気がしますが・・・ 簡単にできるので、私も自作してみたいと思います。
投稿: JH2KMK/田中 | 2013年5月 8日 (水曜日) 21時36分
田中さん
アンテナ部分の面積は切手3~4枚程度の面積があれば、それ以上大きくても感度との相関性はあまり強くないように感じました。ただし、静電結合だと思いますので、田中さんのご指摘どおり、対地容量(近距離の建物やマスト、屋根やアンテナ固定金具)に敏感なので、もしかするとアンテナ面積を大きくした場合に、対地容量が一定になるように高さを高くした場合には感度が上がるかもしれません。
高さが一定でアンテナ面積を大きくすると、対地容量が増加してアンテナの面積増をキャンセルしている可能性があります。
ソース側のリンクコイルについては検証不足ですが、いづれにしても同一条件下での感度の差は納得がいかないところです。
Mini-Whipについては長中波での評価が一般的で、短波はオマケ程度にしか評価されていませんが、対地容量を減らすと(高く上げると)短波帯の実質的な感度は大幅に向上することが確認できています。
屋上の手すりから1m弱程度(周囲5m以内に障害物なし)に設置すると7~20メガでほぼ同様の状態に設置したスクリュードライバーに若干劣る(感覚的には0~6dB程度)程度で、オールバンドという特徴を考慮すると、素晴らしいサブアンテナになると思います。
現在2本のMini-Whipを合成して受信アンテナとして使っていますが、昨晩もZ81Xを21CWでQSOできましたが、短縮2エレには劣るものの、S1-2落ちる程度で受信できていました。
投稿: JI1ANI/福井 | 2013年5月 9日 (木曜日) 13時01分