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2013年6月 9日 (日曜日)

TS-990 使う人には便利な機能

Control_img_quick01TS-990にはたくさんのプッシュスイッチがあります。購入前は「普通にQSOしている時はVFOしか触らないだろう・・・」と思っていましたが・・・・実際には触ることが多いのです。

メニュー方式だと、操作が面倒なので細かい設定は変更しませんが、ダイレクトにアクセスできるプッシュスイッチだと、ついつい切り替えるようになります。開発者のコメントの通りです。ホント。

僕の使い方はちょっと変わっているとは思いますが、RX ANTとXVTRはとても便利です。
スイッチの場所もいいですね。実に操作しやすい場所にわざわざこの3つのスイッチを配置しているのはアマチュア無線「技師」への応援だと思っています。

RX ANTは1プッシュで受信専用アンテナに切り替えるスイッチで、トグル動作です。僕はMini Whip2本で構成したノイズキャンセルアンテナも使っていますが、今までは別途用意したトグルスイッチでのアンテナ切換をしていました。受信している時にはメインアンテナと受信専用アンテナをカチャカチャ切り替えて、その時々で受信状態の良いアンテナを使うわけです。ですから切換スイッチはトグル動作がベストです。長押しとか、メニューで設定とか、アンテナスイッチを1-2-3-RXとか何回も押すのはダメです。

僕のように受信専用アンテナを接続する場合、本来のアンテナは受信出力端子でオープンになってしまう仕様です。この状態だと受信入力端子とのアイソレーションが今一つに感じます。そんな時はアンテナ出力端子にショートプラグを接続すると、受信専用アンテナに切り替えると、本来のアンテナはグランドに落ちるのでアイソレーションが改善されます。

「なんだよ遊んでるアンテナはグランドに落ちねーの?」などと言ってはイケマセン。無線機内部でグランドに落としたらCQ誌でJA1RPK川名さんが紹介されたような使い方ができません。
ショートプラグ1個用意すれば両方の用途で便利に使えます。トグルスイッチと合わせて良く考えてあると思います。

それとコストダウンのためか、受信アンテナ端子はRCAですけど、全く問題ないですよ。安いし、ハンダ付けも楽です。DXエンジニアリングでも受信システムには安価なRCAやFコネクタを推奨しています。個人的にはネジ止めできるFコネクタの方が嬉しいけど「75Ωじゃんか!」とか言われるだろうな。

XVTRスイッチはトランスバーター運用モードのスイッチです。メニューで周波数をシフトして表示させたり色々と設定でき、出力も初期設定で5Wに低減されます。トランスバーターを使う方は便利だと思いますが、殆どの方には不要なスイッチです。
このXVTRスイッチ、初期設定では単純に出力が5Wになり、トランスバーターモードを意味する1Hz単位の表示が消えて10Hz単位の表示に切り替わるだけです。TS-990の出力調整は、メイン画面下のPWRツマミで200~5Wまで連続して調節可能です。
でもXVTRスイッチを1プッシュで5Wになるのは便利ですよ。ローカル局とラグチューする時とか、DXが強く聞こえる時に「5Wで届くかな?」って試してみる機会が増えました。

トンランスバーター運用をON/OFFするだけのXVTRスイッチだったら、多くの方には場所を取るだけの無用のスイッチです。ところが初期設定で、トランスバーターモードでの出力5Wの設定だけは生かしてあるからこそできる芸当。
トランスバーター運用しない多くの方にはQRPスイッチとして使えます。良く考えてあります(但しオートチューナーはスルーになりますが、5Wですから不要でしょう)。

最後にDRVスイッチ。背面のDRV端子から出力1mW(0dBm)が取り出せます。135kHz帯を含めたアマチュアバンドで送信できます。出力1mWなら免許は不要ですから、TS-990を2台用意すれば誰でもトランシーバーゴッコができます
まぁ、そんな方はいないでしょうけどアマチュアバンド限定ながら1mW出力のシグナルジェネレーターとして便利に使えます。SGとしては周波数の精度も安定度も抜群ですし、発振波もとても綺麗です。

DRV端子があると、簡単なアンプを作って135kHz出てみるか?とか、10W程度のA級増幅器作って綺麗な電波だしてみたい?などと、アマチュアスピリッツが刺激されます。
自作のDC受信機でDRV出力をそのままモニターしてみましたが、そりゃぁもう「これはオーディオ出力だっけ」って思うくらいの音質でタマゲました。

TS-990、音質には大満足しているし、無線機の機能でも目立って不満はないけど、細かくみれば色々とあるでしょう。だけど、僕はこういった「遊び心を刺激する」ところを持たせているのがTS-990の真骨頂ではないかと思います。
アマチュア無線、一応業務になっているけど、遊びだもん。無線機だって想像を膨らませてくれる何かがないとダメですよね。

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コメント

 色々と試されている様子,さすがですね.

 これから試す事を先に教えていただき,助かる事ばかりです.
 RX ANTボタンは,SWLスケールがサブディスプレーに表示されるのもあって,BCL用に簡易のワイヤーアンテナを考えてました.

 XVTRボタンはこちらとしては,飾りだと思っていましたけど,そうかQRP用で使えるのはバッチリですね.

 早速,次回帰ったら試しますよ.

投稿: jo7mjs/Sam | 2013年6月11日 (火曜日) 08時44分

こんばんわ。
XVTRスイッチは便利なQRPスイッチとして使えますので、ぜひ。但し、周波数表示が21.000.000から21.000.00の10Hz表示になりますので、びっくりしないように・・・。

投稿: JI1ANI/福井 | 2013年6月11日 (火曜日) 20時52分

RX ANTボタンは、団子状態のパイルアップを聞きやすくする技としてゲインの小さなアンテナ(もしくは他バンドのアンテナ)に一時的に切り替えるためにも使えると川名さんから教えていただきました。その用途に使うには、やはりダイレクトにアクセスできるプッシュスイッチの必要がありますよね。
良く考えて設計しているなぁと感心してしまいました。

投稿: JK1HIX 森田 | 2013年6月11日 (火曜日) 23時25分

森田さん
RX ANTとDRV機能はTS-590にも付いていますが、RX ANTの1プッシュ切り換えは本当に便利です。適当なロングワイヤーでも構わないので接続して、ぜひ切り換えてほしいですね。川名さんの指摘のような発見があると思います。

投稿: ji1ani / 福井 | 2013年6月12日 (水曜日) 12時19分

いつも楽しく読ませて戴いております。JVCに所属してから益々オーディオ志向が強く出ているように思います。USBにCDの音楽を入れてTS-990のSP1とSP2にステレオスピーカーを繋いで、コンディションの良くないときに聞いておりますが、そこら辺のコンポ顔負けの音が出ます。16KHZ16BITのWAV形式ですが、マイクロソフトのWAVとは数バイトフォーマットが違うのでバイナリエディタで書き換える必要があります。是非お試しの程を

投稿: 須賀川 進(JA1BRS) | 2013年6月24日 (月曜日) 11時57分

須賀川さん
こんにちは。なるほど、TS-990がミニコンポ(?)になるわけですね。USBメモリにWAVで楽曲データを入れて、頭の数バイトをKenwood仕様(?)にする・・・ということだと思います。
私も無線機にオーディオ用のスピーカー接続しているので、きっと良い音で聞こえそうです。
今度試してみたいと思います。情報ありがとうございました。

投稿: JI1ANI/福井 | 2013年6月24日 (月曜日) 22時26分

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