サウンドカードでIMDを計測する時の注意点
「Windowsオーディオエンジンで音質劣化」を読んで、ピークリミッタが効いてるなら2信号特性が悪くなるよなぁ~って思いました。IMDの計測で良く使うWaveGeneがバージョンアップしてWASAPIに対応したので、すぐに検証できるハズです。
計測条件:OS Windows7 64bit
:サウンドカード Carddeluxe S/P DIF 光ループバック接続 44.1kHz 16bit
SG :WaveGene ver.1.5 MME & WASAPI
計測 :WaveSpectra ver1.5 MME & WASAPI
WaveGeneでPSK31の疑似信号(31.25Hz離れた2Tone信号)を生成して光出力、光ケーブルでループバック接続し、光入力をWaveSpectraで計測しました。
1.WaveGene WASAPI (0dB)→光ケーブル→WaveSpectra WASAPI
Windowsオーディオエンジンの影響を受けない場合
WGの設定
計測結果
IMDという言葉すら不要です。素晴らしく綺麗。こんな無線機あったらいいなぁ~。
2信号以外はノイスレベル。
2.WaveGene MME(0dB) →光ケーブル→WaveSpectra WASAPI
Windowsオーディオエンジンの影響を受けた場合。WGの設定は1と同一。
計測結果
でしょ?信号源のWGをWASAPIからMMEに変更しただけです。0dB付近に2信号のレベルを揃えるのはIMDの計測ではありがちだと思います。
3.WaveGene MME(各信号-1dB) →光ケーブル→WaveSpectra WASAPI
Windowsオーディオエンジンの影響を受けないように、2のWGの出力レベルから1信号につき-1dBずつ下げた場合。その他のWGの設定は2と同一。
計測結果
記事の通り、MMEだとレベルを下げることでWindowsオーディオエンジンの影響は見られなくなるようです。1と較べると若干ダイナミックレンジが狭い程度。
WIndows Vista以降のマシンでIMDを計測する場合、WGやWSは可能な限りWASAPIで使うこと。WASAPIがダメでMMEを使うならWGの出力は少し絞ってループバックテストしてから測定のこと。
僕のところではこんな結果になりましたが、ぜひ皆さんの追試をお待ちしております。
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