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2013年6月 7日 (金曜日)

サウンドカードでIMDを計測する時の注意点

「Windowsオーディオエンジンで音質劣化」を読んで、ピークリミッタが効いてるなら2信号特性が悪くなるよなぁ~って思いました。IMDの計測で良く使うWaveGeneがバージョンアップしてWASAPIに対応したので、すぐに検証できるハズです。

計測条件:OS Windows7 64bit
            :サウンドカード Carddeluxe  S/P DIF 光ループバック接続  44.1kHz 16bit
SG        :WaveGene ver.1.5  MME & WASAPI
計測      :WaveSpectra ver1.5  MME & WASAPI

WaveGeneでPSK31の疑似信号(31.25Hz離れた2Tone信号)を生成して光出力、光ケーブルでループバック接続し、光入力をWaveSpectraで計測しました。

1.WaveGene WASAPI (0dB)→光ケーブル→WaveSpectra WASAPI
  Windowsオーディオエンジンの影響を受けない場合

WGの設定
Wg_vol_max_2
計測結果
Wg_wasapi_to_ws_wasapi_16_44_2
IMDという言葉すら不要です。素晴らしく綺麗。こんな無線機あったらいいなぁ~。
2信号以外はノイスレベル。

2.WaveGene MME(0dB) →光ケーブル→WaveSpectra WASAPI
  Windowsオーディオエンジンの影響を受けた場合。WGの設定は1と同一。

計測結果

Wg_mme_to_ws_wasapi_16_44
でしょ?信号源のWGをWASAPIからMMEに変更しただけです。0dB付近に2信号のレベルを揃えるのはIMDの計測ではありがちだと思います。

3.WaveGene MME(各信号-1dB) →光ケーブル→WaveSpectra WASAPI
    Windowsオーディオエンジンの影響を受けないように、2のWGの出力レベルから1信号につき-1dBずつ下げた場合。その他のWGの設定は2と同一。

WGの設定
Wg_vol_max2db

計測結果
2db_wg_mme_to_ws_wasapi_16_44
記事の通り、MMEだとレベルを下げることでWindowsオーディオエンジンの影響は見られなくなるようです。1と較べると若干ダイナミックレンジが狭い程度。

WIndows Vista以降のマシンでIMDを計測する場合、WGやWSは可能な限りWASAPIで使うこと。WASAPIがダメでMMEを使うならWGの出力は少し絞ってループバックテストしてから測定のこと。

僕のところではこんな結果になりましたが、ぜひ皆さんの追試をお待ちしております。

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