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2013年6月 1日 (土曜日)

「Windowsオーディオエンジンで音質劣化」を読んで

HiFi-SSBなどというちょっとコダワリを持っていなくても、遠隔操作とかVoIPとか・・・・無線とパソコンは切り離せない状態になってきました。
オーディオでもPCに楽曲データを蓄積して、サウンドカードで再生してから、オーディオアンプで増幅するという聞き方が大半か、それ以上になっていると思います。

Windowsの中で音質が悪化していることは、従来からマニアの間で指摘されていましたが、その証拠となる記事が「Windowsオーディオエンジンで音質劣化」です。
ここまで明確に音質が悪化する理由を説明している記事は見たことがありません。半年前の記事ですが、見逃していて先日見つけました。

自分でもオーディオプレーヤーをWASAPI対応のfoobar2000に換えてから、音が良くなったように感じていますし、記事にもしましたが理由が分かってスッキリ気分です。

記事にあるように、そりゃぁいくつかの音源が同時に一つのデバイスに対して要求かけるわけですから、ある程度の余裕を持つか、複数の音源から入力があったら、音が割れないように頭をスライスするしか方法はありません。
特にデジタルの場合は0dBを超えた途端に音飛びしますので、この問題は致命的です。

まぁ、コンプレッサーかけているような感じだと思いますが、それにしても音質悪化しすぎじゃないですかね?
安価なベリンガーのコンプレッサーの方が音質的にはマシなように思います。まぁ、基本設計した時代が時代ですからしかたないとは思いますが・・・・。

無線用のソフトも含めてWindowsPC用のソフトは99%以上MMEやDirectSoundを使って処理しているわけですから、全部記事にあるように音が悪くなっているわけです。
デジタルモード用のソフトも同じですよね。DAWソフトのように選択できないってことは、まずDirectSoundを使っていると思います。
すると本来の発振器としてのポテンシャルを記事のような状態でスポイルされているわけです。そんなわけでWindowsミキサーは99以下に設定するようにしましょう。

簡単にいえば、PC側を100%にして無線機の入力側を絞る方法よりも、PC側で多少絞ってから無線機で今までと同じようにIMDが良くなるようなポイント(殆どの無線機がALCメーターが振れだす直前です)に入力レベルを設定すると合格点になると思います。

あ、無線機側のパワー調節はフルパワー状態がベストです。パワー絞るなら、出力を減らしたいなら、無線機はフルパワーのまま、無線機の入力レベルを下げるか、サウンドカードの出力レベルを下げて、無線機の出力が下がるのが一番良い方法です。

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コメント

ナイスな情報ありがとー
まだ使用OSはXPなので安心しましたが終了の猶予(約一年)まで次をどうしようか思案中です
位相反転させて差分を見る手法で何か他の評価にも使えそうな気がしました。

投稿: アンドロメダ | 2013年6月 6日 (木曜日) 01時17分

アンドロメダさん
位相反転させて差分を取る手法はいろいろと使えそうですよね。でも今回の記事の件はアマチュア無線家が使う方法でも検証できそうです。
以前から不思議に思っていたのですが、ソフトとかレベル設定の問題だと思っていました。
WaveGeneがWASAPIに対応したので簡単に記事の事象を検証できるようになりました。WASAPI対応進んでほしいですね。サウンドデバイスが占有されるのが玉にキズですが・・・

投稿: JI1ANI / 福井 | 2013年6月 6日 (木曜日) 12時43分

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