OCXOの電源ノイズ考 その2
やはり電源、されど電源。発振器に使っている自作の初低ノイズ(を目指した)安定化電源回路が悪いとは思わないけど、なんせ5年くらい前の作品ですからどうも自信がありません。
電源構成はAC100V→ノイズフィルター→トロイダルトランス→自作安定化回路→TPS7A4700基板→ノイズフィルター→OCXOとなっています。
前からみても、後ろからみても「自作安定化回路」が怪しそう・・・です。後段にTPS7A4700基板を増設しているので、前段は半導体を使わない「抵抗ドロップ方式」に交換してみることにしました。
抵抗ドロップ方式はOCXOがウォームアップする時と、安定動作する時では消費電力が異なるので、出力電圧が変動しますが、TPS7A4700基板で安定化しているので13V(12V+余裕の1V)程度あれば良い訳です。つまりTPS7A4700にかかる電圧を13V程度に下げて、負担(発熱)を減らすのが前段の役目というわけです。
LT1764も優秀な低雑音レギュレーターとはいえ、雑音では単純な抵抗には勝てないでしょう。現在の電源の部品を活かす方向でLTspiceで設計してみました。実際の回路は左側の交流源の代わりにブリッジ整流回路にして15V程度に降圧したACを入力します。
抵抗を入れたRLCフィルターですので変なピークもなく、いい感じだと思います。
部品は使い回しを前提に設計していますので組み上げて、LT1763を使った安定化回路と交換、「TPS7A4700(秋月電源キット)の実力」と同一条件で電源ノイズを測定してみました。
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