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2013年12月21日 (土曜日)

48kHz16bit信号の無線LAN転送実験

USBデバイスサーバーを使った実験で、ローテーターのリモートコントロールに成功しました。同様に無線機のリモートコントロールも確認しましたが問題ありませんでした。

ということで、最大の難関(?)であるオーディオ信号の転送実験です。リモート操作の場合、無線機の受信音と送信音の伝送が一番のポイントです。音声にはVoIPソフトを使うのが一般的ですが、今回は無線機のオーディオ信号をUSBサウンドカードに接続して、USBデバイスサーバー経由で自宅内無線LAN経由で聞こえるようにしてしまう実験です。

接続自体が可能なのはテスト済ですので、問題は安定性と音質です。試しに周波数特性を計測してみました。
まずは無線機直結で計測してみました。
Ts990_sp_dif_af_out
TS-990のフィルター設定は0~3000Hzです。受信イコライザはFLATを選択していますので、フラットな特性です。
次にUSBデバイスサーバー経由で無線LANを経由した場合の周波数特性です。
Ts990_usb_af_out
違いは誤差程度です。どうやらUSBデバイスサーバーで無線LAN経由にしても、周波数特性には影響がないみたいです。これなら音質的にも期待できそうです。

Photo 実際に無線機の受信音を無線LAN経由で聞いてみました。システム構成はこんな感じです。

普通ならノートPCのUSB端子にサウンドブラスターを接続し、ウィンドウズミキサーを使ってサウンドブラスターのマイク入力をノートPC内蔵サウンドデバイスのスピーカーを使ってモニターします。

今回はサウンドブラスターとノートPCの間にUSBデバイスサーバーと無線LAN中継器としてのルーターが入り、無線LANを経由するところがポイント。

伝送したのは無線機の光デジタル出力の標準仕様(?)48kHz16bitですが、全く途切れることなく、また音質の劣化も感じません。素晴らしい
ただ遅延は多少多めで100ms程度でしょうか?無線機のスピーカーと無線LAN経由の音を両方聞いていると強めのエコーが掛かって聞こえます。

この状態で運用してもタイムラグが気になってスムースな運用が滞るようなことは無さそうですが、この辺りは無線LANの状況で変わってくるでしょう。
電波が弱かったり、混信があったりすると、もっと遅延が大きくなる可能性はありそう。僕の自宅は狭いので、隣家の混信も含めてこれ以上状態が悪くなることは無さそうです。

音質的には一般的なVoIPソフトなんてメじゃないです。素晴らしくHiFiサウンドで、無線機にヘッドホン接続して聞くのと、ノートPCにヘッドホン接続して聞くのとの違いはアナログ増幅回路(ヘッドホンアンプ)の違い程度しにしか感じませんでした。

これはいい具合だわい・・・と、受信しながら送信用のオーディオ信号をサウンドカードに送ったら、無線機に送信用のオーディオ信号が届いて「やったぁ」って喜んだ瞬間にリモート側のノートPCがブルースクリーン
その後何回やっても、通ったぁって頃合い(数秒程度?)でブルースクリーン・・・・。

むむむ。

SILEXのSX-DS-3000WANは全二重に対応していないのかもしれません。そういえば「USBスピーカー対応」とは書いてあるけど、サウンドカード対応(全二重対応)とは書いてありません・・・・。

このままではHiFi SWLはできるけど、HiFi SSBでラグチューできません。もう少し検証してみる必要がありそうです。

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