APB-3 新測定器アプリ公開中
気づくのが遅れましたが、APB-3の測定器アプリが先月に新バージョンになっていました。
このバージョンには、スペクトラムアナライザ・ネットワークアナライザにアベレージング追加、スペクトラムアナライザで PSD や dBm 表示追加、窓関数を Gauss から Flattop に変更、といった修正もはいっています。
と簡単に案内されていますが、かなり気合の入ったバージョンアップに思います。アマチュア無線ではdBm表示は嬉しいと思いますし、アベレージングで計測値の読み取りがラクチンになりました。
また窓関数の変更によりRBWは最小7Hzから10Hzになっています。
新測定器アプリはこんな感じで上部のメニューバーが変わりました。測定しているのは作ったばかりのLPFです。
フルスパンにしています。45メガ辺りまでならそれなりの結果が出そうですが、45メガから上は参考値ですね。
もともとAPB-3の動作は40メガまでとなっていますので、40メガから上はオマケです。
スペアナ機能をdBm表示にして、アベレージングを使って自作の基準信号発振器を計測しました。
多数のヒゲが見えますが原因は究明中です。発振器の高調波を止めるLPF入れても消えません。
LPFの減衰特性を甘く設計したので第二高調波の減衰量が30dBでは足りないのかもしれません。
それはそうと、トランジスタ技術 3月号に掲載されている記事で、APB-3を使った「帯域3.5M~28MHz!FPGA SSBトランシーバ」はオススメです。
またAPB-3のスペアナの上限は40MHzですが、1GHz辺りまで周波数を広げる拡張基板の開発が進んでいるようです。
APB-3の掲示板によると、トランジスタ技術4月号に記事が掲載されるとのこと。
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コメント
APB-3 工房さんで以前のタイプから興味持ってましたがもう少し高い周波数が欲しいよねーと躊躇してましたがこちらでの使用例を見まして購入貯金を目指してました。がしかしPC周辺機器やらDACやら飲み代に消えてしまい出来ず仕舞い。(特に飲み代?)
もし入手したらS/Nが良い(Dレンジが広い)ので実特性はもちろんCMRR 電源やら全ての外部端子(入出力など)のコモンモードリジェクション特性を測定、強化してみたいと思ってる次第ですが いつに成るやら?
投稿: アンドロメダ | 2014年3月 6日 (木曜日) 23時24分
アンドロメダさん
APB-3があるとかなりの部分について、自分なりに調べて納得することができるようになりますよね。
もっとも、私の技量がAPB-3の機能に追いついていませんが、そのレベルでも目から鱗が多数あります。
記事にはしていませんが、APB-3は低周波でも高周波と同じように測定できますので、オーディオ用途にもバッチリです。
但し、過大入力には注意が必要ですけどね。
投稿: JI1ANI/福井 | 2014年3月 8日 (土曜日) 12時39分