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2014年5月10日 (土曜日)

マイクアンプのスムースな利得可変

Photo 一般的な真空管の増幅回路では、増幅率を固定して入力や出力信号を減衰させて、出力レベルを調整することが多いです。オペアンプを使ったヘッドホンアンプでもこの方法を良く見かけます。

このような場合はAカーブのボリュームを使うと、回転角度と聴感上の音量変化がスムースにできます。

音創り研究会で企画中の新マイクアンプキット数種類ありますが、その一つはDMS05の後継でマイクプリアンプ専用ICを使っています。専用ICは増幅率そのものを可変する回路で、利得制御抵抗値と、電圧利得はグラフのような関係になっています。
マイクアンプとして良く使う50-20dBをスムースに可変するには10~150Ω辺りを緩やかに可変しつつ最大約500Ωまで可変できる必要があります。

僕はグラフを見て、直感的にヒラメイたAカーブのボリュームを使ってみましたが、全然ダメ。音が急に大きくor小さくなって微妙な調節ができません。もう一度冷静になって考えてみると、ボリュームのテーパーのグラフのx軸はボリュームの回転角度です。僕のグラフのx軸は単純にサンプル数を示しているだけ、たまたま形が似ているだけで全くのハズレです。

Photo_2 そこで、色々なボリュームを集めて試してみましたが、やはり何回も実験して過去のキットに採用した1kΩ2連VR Bカーブのパラ接続を超えるスムース感は得られず、部品箱のコヤシが増えただけ。

ボリュームのテーパーは一口に*カーブといってもユルイものからキツイものまで、多種多様なんです。ボリューム1個をメーカーに発注できませんから、入手可能な色々なメーカーの色々な種類のボリュームを試してみる以外に方法がありません。

先日、あるお店でCカーブのボリュームを購入しました。Cカーブの存在は知っていましたが、Aカーブの逆カーブで、回転に対して最大値と最小値付近で大きく変化するように見えるカーブです。なんかクリチカルになりそう・・・なので今までは避けてきましたが、よ~~く考えてみると最大値と最小値付近では回転角に対して抵抗値の変化が少ない・・・のがCカーブですね。

合うかも・・・と、Cカーブの500ΩVRを探しましたが1kΩしか入手できません。そこで1kΩのVRに900Ω程度の固定抵抗を並列に接続して合成抵抗値500Ω程度のVRに見立てて使うことにしました。それに分圧すれば多少は固定抵抗へ音が流れるわけで、ボリュームによる音質悪化も減るはず。なぁ~んてアホみたいなこと考えてやってみると・・・・

いゃぁ~、やってみるものです。

過去のキットで採用していた1kΩ2連VR Bカーブのパラ接続よりもスムースな使用感
特に多くの方が使うと想像される20-150Ω辺りがとてもスムースでクリチカルさが和らぎ、いい感じです。回路定数も見直してこのボリュームに合わせてチューニングすると、音質的にも以前よりも少し良くなったような印象です。
今年のキットはコイツを採用予定です。

音創り研究会は今年もハムェアに出展します。昨年と異なり、今年は何種類かのキットを販売する計画です。ハムフェアでは音創り研究会ブースへお立ち寄りください。

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