キャノンコネクタ取り付け穴の加工
自作品のケース加工で、真空管やキャノンコネクタなどの大きな穴あけ、どうやっていますか?
今月号のCQ誌にも紹介されていましたが、僕なりにいろいろな方法を試してみましたが、お手軽さと加工後の仕上がり具合で較べるとそれぞの一長一短があって、コレ!って決めてはありません。
ステップドリルやホールソーなど電動工具を使う場合は、部材をしっかり固定して、加工用のジグ(刃先のガイド)を作って、刃先をジグのガイドにそって加工すると綺麗に仕上がるようです。
でも、1個の穴あけのためにジグを作ったりするのは手間で面倒。結局刃先が微妙にズレてしまい、狙った場所からズレてしまうことが殆どです。そもそも僕は電動ドリルで部材に対して垂直に穴を開けるのは難しいと感じています。ポンチしても垂直じゃなければ刃先はズレます。
昔ながらの手動工具にリーマーがあります。円錐状の刃先で穴を広げていくので手間はかかりますが、穴はゆっくりと広がりますので、狙った位置に0.1mm単位(?)で大穴を開けることができます。
キャノンコネクタなら写真のTR-4のように30Φ程度のリーマーが必要ですが、良く見かけるのは20Φ程度の細いものです。
自作品のシャーシやケースに、なるべく手間をかけず、綺麗に狙った位置に大穴を開けるには、ステップドリルでやや小さめの下穴を開けて、最後の仕上げをリーマーで広げるという電動工具と手動工具の合わせ技が、手間と仕上がりのバランスが取れるようです。
大きな穴あけは、ホールソー以外の方法では、小さい穴をだんだんと広げていくことになります。
リーマーで穴を広げていくと、穴の位置がだんだんズレしまい、最終的な狙った位置と同心円にならなくなった経験ありませんか?
僕も毎回ズレて困っていましたが、音創り研究会の工作の達人にリーマーでの穴開け時の修正方法を教えてもらいました。
教えてもらった通りにすると、狙ったところに綺麗に穴あけできるようになりました。
方法はとっても簡単。
図の一番左のように狙った円に対して、リーマーで開けた穴が同心円にならず、ズレてきた場合(図では右上にズレています)、リーマーで開けた穴(青色)の中心をズラしたい方向を丸ヤスリなどで削ります(図の赤の部分)。
赤い部分が削れたら、また、リーマーで穴を広げると・・・・あらら、不思議、リーマーの穴が、赤で削った方にドンドン広がって薄い水色のような形の穴になります。
こうやって調整しながらリーマーで狙った円の穴が開くようにすると、狙った位置に大きな穴を開けることができます。
この方法はステップドリルでも使えますが、やはりボール盤がないと微妙な調節が難しくリーマーと比較すると仕上がり精度はイマイチです。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
半田付けとかプログラミングは、あまり苦にはならない(ただし、ヘタ&遅い)のですが、板金工作は超苦手です。例えば、リーマで穴を複数個開けると、位置が不揃いになるとか・・。
なので、このアイデアは注目です。今度、試してみよう。
de JH1OOD/Mike
投稿: Mike | 2014年5月31日 (土曜日) 09時19分
Mikeさん
はい。位置が不揃いになりますよね。で、いつもビシッと綺麗に揃っている達人に聴いた技がこれでした。
効果バツグンです。
投稿: JI1ANI/福井 | 2014年5月31日 (土曜日) 14時39分