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2014年6月28日 (土曜日)

DMS-07GT開発中

Img_2837 真空管のプレートには高電圧が必要というのが常識ですが、その高電圧が自作のネックであることも事実。

真空管マイクアンプってカッコイイよねぇ・・・と音創り研究会のメンバーで意気投合。真空管の低電圧での動作事例を見つけて試作研究。

それこそ総当たり戦(?)で、プレートに12V弱の電圧しかかけなくても、しっかり動作するタマを捜し当て、定電圧電源13.8Vで動作する2球真空管式マイクアンプキットDMS-07Tとして発売したのが3年前。

その翌年には1球真空管式マイクアンプキット DMS-08Sを発売しました。
そして構想2年

今年のハムフェアでは、ご紹介済の「ハンダ付け不要のマイクアンプDMS-09BB」に加えて2種類の真空管マイクアンプキットを発売します。
写真はGT管を使った真空管マイクアンプキットDMS-07GTの試作品(JO1VZD作)です。

回路の原型は型番から推測できるようにDMS-07Tです。DMS-07Tは双三極のMT管を2本使いましたが、DMS-07GTは双三極のGT管一本という潔さ。

GT管は見た通りMT管と比べて大きくて存在感がありますが、MT管の前に主流だった真空管ですから50年くらい前が全盛期のデバイス。ところがどっこい、ギターアンプでは独特の歪みが重宝され、GT管の種類は限られているものの現在でも生産されているんです。

今回はキットの再現性を考慮して、現行生産品のGT管から定番といえる真空管をチョイス。音創り研究会のメンバーが、DMS-07Tの出力回路を改良して力強くて伸びやかな、でも真空管を感じる音がでるようにチューニングしています。

僕も実際にオンエアしている音を聞きましたが、真空管にしてはノイズフロアが低くてダイナミックで、設計者の狙い通りに仕上がっていることを確認しました。現在、音創り研究会メンバーで最後のバリデーションを行っています。

なお、今回は音創り研究会のメンバーがケースの色や真空管など、外見を自分の好みにチューニングしています。キットの外観とは異なりますのでご注意ください。

JA1AGJ局の試作品 キットに近い仕上がりです

JA1BBP局の試作品 研究会ではタマネギと呼ばれる真空管を使っています

なお、キットでは一般的に市販されている普通のGT管を用意して、ケースは数色用意する予定です。GT管は存在感がありますよ。

もう一方の真空管式のアンプは・・・・本邦初

真空管式マイクアンプ兼ヘッドホンアンプ です。無線用途としてはマイクアンプとして、CW音を楽しむヘッドホンアンプとして、もちろん、音楽も楽しめます。こちらもキットで開発中。

乞ご期待

※音創り研究会のマイクアンプキットは、穴あけ済みケースと部品一式付きの完全キットです。今年のハムフェアで発売予定です。

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