DMS-09BBマイクアンプキット、完成近づく
今年のハムフェアで発売するTHAT1570を使ったマイクアンプキットの記事が続きます。
ハムフェアでの発売を前提に工程を考えると、7月末にはほぼ完成状態にしておく必要があります。8月は夏休みが多く「」みたいなことが発生しても、代替部品の調達などができない場合があるからです。
先週末にハンダ付け不要のブレットボードマイクアンプ、DMS-09BBのケース加工が完了しました。
DMS-09BBのケースは金属加工のプロフェッショナルに音創り研究会のメンバーも加わって加工しています。
ステンレス材を使って専用ジグを作り、09専用ジグを使って加工していただきました。たぶん、ケースよりもジグの方が高価です
ケース加工の詳細はSam's style de JO7MJS マニュファクチュア on 2014でご覧ください。注目点はジグの厚み。ちっとやそっとではズレません
いつものように電源スイッチはありません。操作は利得可変のボリュームのみです。マイク入力は3Pキャノンコネクタ、出力はRCAの不平衡出力で、無線機のライン入力端子やマイク端子にそのまま接続できます。
今回DMS-09BBに採用したチップTHAT1570は平衡出力なんですが、平衡出力では不平衡入力の無線機に接続しにくいため、キットとしては簡易的な不平衡出力にしました。
マイクアンプの後ろにミキサーなどの平衡入力が可能な機材を接続するのであれば、DMS-09BBを平衡出力に改造して、平衡接続で使っていただきたいと思っています。
平衡出力と不平衡出力では、平衡出力の方がノイズに強いと教科書には書かれています。音質そのものは変化がないハズなんですが、僕は平衡出力の方が音質が好ましい方向へ変化するように感じています。プラシボなのか、ノイズが減った影響なのかはわかりませんが、ぜひ、ご自分の耳で確かめてください。
写真の中央のフランジタイプのRCAジャックが不平衡出力です。このフランジタイプのRCAコネクタをフランジタイプのキャノンコネクタ(オス)に交換、併せて内部の配線を1本、部品を1個追加すれば平衡出力に改造できます。改造ポイントはキットの発売後にブログ等でご紹介する予定ですが、キットに付属する回路図を見れば、改造ポイントはすぐに判ると思います。
実は、RCAジャックに高価なフランジタイプのコネクタを採用した理由は、平衡出力改造がフランジタイプのコネクタの交換でできるようにするためです。
キットに付属しているノイトリックのキャノンコネクタは入力用のメスですが、同じシリーズのキャノンコネクタで出力用のオスがそのまま取り付け可能です。
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コメント
はじめまして、今年のハムフェアでDMS-09BBを購入したものです。
キットの組み立ては終わりましたが、実は全くの素人で判らない事だらけです。
宜しければ教えて下さい。
私のRIGはYaesu FT-2000ですが、 FT-2000に接続してマイクを使えるようにするには
どのように接続したら良いのか、キットを組み立て終わってから、はたと考えております。
ハムフェアのそちらのブースでDMS-09BBのキットとBELDEN EC-8412-B-02の3Pコードと機材用ラインケーブルは購入しました。
手持ちのヘイルのマイクを使おうと思いましたが、私のヘイルマイクは4Pでしたので、そのうちダイナミックマイクの購入を検討しています。
しかしながら、このマイクアンプとFT-2000への接続方法の良い接続方法をご教示頂ければと書き込みました。
そちらの時間が許す中で結構です、メール頂ければと思います。
宜しくお願い申し上げます。 de JL1CHV 井上 隆
投稿: 井上 隆 | 2014年8月29日 (金曜日) 15時14分
井上さま
今回は色々とお買い上げいただき、ありがとうございました。
後ほどメールにてお返事を差し上げます。
投稿: JI1ANI / 福井 | 2014年8月29日 (金曜日) 19時04分