出荷前確認 合格!
ハムフェアで発売予定のキットはバリデーション中であることをお伝えました。バリデーションは、各人のマイクやヘッドホン、セッティングも含めて異なる環境で組み立て後の使用感のテストをします。
バリデーションの結果を受けて、部品の定数や回路などを最終的に決定して、ハムフェアで発売するキットとして完成するわけですが、バリデーションに参加していないメンバーもいます。
ハムフェア一カ月程度前にミーティングを開催して、キットの出来ばえの最終確認とブースの運営について詳細を詰めるようにしています。
出来ばえの最終確認とは、メンバーによるキット出荷前のキット組み立て後の最終品質テストと言えばいいのかな? へんな音がするキットを販売できませんからね。
写真はバリデーションを経て、発売する状態のキットの回路と同等の部品で完成させた試作品です。写真では試作品のためケースの色や手持ちの真空管になっていますが、キットと全く同じ状態の完成品でも性能を確認しました。もちろん、事前に計測していますから、今日はあくまで確認です。
結果は3機種とも狙い通りの性能がでていることが確認できました。3機種の詳細はhamlife.jpでも紹介されました。
真空管を使ったキットの場合、真空管を差し替えて音の違いを楽しむ方も多いため、差し替え可能な真空管でも動作を確認しておく必要があります。もちろん、差し替えて遊ぶのは自己責任でお願いしますが、真空管を差し替えて遊べないのでは自分達も困ってしまいます
なんせ、自分たちが「欲しい」マイクアンプやヘッドホンアンプを作ってから、キットにしているわけですからね。
今日は同時にキットの最終梱包も行いました。僕が担当したDMS-09BBはこんな感じのパッケージになっています。
穴あけ加工済の金属ケースの中に、外装品一式、部品類、ジャンパー線、ネジ類、ブレットボードが納まります。
写真は分かりやすいように、キット一式を並べた記念写真です。もちろん、別途マニュアルCDが付きます。
下右の小袋にキャノンコネクタなどが入っていますが、配線済なのがわかりますか?
配線はハンダ付け済みですから、このキットはプラスのドライバとラジオペンチ程度の工具があれば完成することができます。
組み立て途中の動作確認にはテスターが必要ですけど、持っていない方はこの際安価なテスターを購入してください。
ブレットボードなので、入門者用のキットでしょ?と思われるかもしれませんが、今日は一昨年にキットで発売したDMS-05DmarkIIと比較テストしましたけど、試聴したメンバー全員でDMS-09BBの方が音が良いことを再確認できました。
もちろん、ハムフェアで販売する2種類の真空管アンプも試聴して「これまでキットで発売してきた真空管式のマイクアンプ・ヘッドホンアンプよりも良い音」であることも確認できました。
音は好みの問題もありますので、僕の好みだけど、一般的には好みではない・・・なぁ~んて結果では困りますが、そんなことはありません。ぜひ、皆さんご自身でこの音を確かめていただきたいと思います。
完成品の試聴ですが、ヘッドホンかけて聴いているメンバーの顔をみていると、どう感じているのか想像がつきます。「よし、聴くぞ・・・」と真剣に音と向き合ってる顔が、いい音を聴くと緩むんです。
今日は私も緩みまくった顔になっていたと思います。
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