異様な広帯域は接触不良でした
ここのところアンテナアナライザーでスクリュードライバーアンテナを計測すると、異様に広帯域なSWRになることがあって疑問を感じていました。
最初はAA-600のバグ?とか思ったのですが、原因は給電点の接触不良でした。接触不良と言っても、半断線ではなくて、電食で発生した錆(?)が原因です。
恐らく抵抗が入ったような状態で、擬似的にダミーロードのような動作をしていたと想像していますが、接点を磨いてしまったので良く判りません。
でも、今回の事象は良い勉強になりました。やはり給電点は完全防水するか、1年程度で見直しが必要ですね。
さて、信頼できるデータが取れるようになったのでアンテナをネチッコク調整してみました。7メガのRTTY運用を念頭に置いたチューニングの結果、SWR1.00まで追い込むことができました。
Lマッチングを固定した状態でスクリュードライバーのコイルを少し減らして共振点をあげるとこのようにSWR1.0にはなりません。
当然ですが、共振周波数が変わることで、虚数部分が変わるのでLマッチも変えないとSWR1.0にはならないわけです。
もう一つ、やはりLマッチングを固定した状態でスクリュードライバーのコイルを少し増やして共振点を下げてみると、やはりSWR1.0にはなりません。
Lマッチのコイルのインダクタンスでアンテナの虚数部分を綺麗に打ち消せるのは1点だけ、アンテナの共振周波数のみ・・・という教科書どおりのことが目で見ることができました。
三つのSWRグラフを重ね合わせてみると、Lマッチの整合がブロードながらSWRのようなゆるやかな谷形のカーブを描いていることが想像できます。
ちなみに、Lマッチを固定した状態でスクリュードライバーのコイルを増やして3.6メガに合わせてみるとSWR1.5程度で十分利用できる範囲に納まりました。
運用頻度からすれば7メガSWR1.0、3.6メガSWR1.5で全く問題ありません。うまく妥協して調整すれば3.6と7メガ両方ともSWR1.3以下で納めるような調整もできそうです。
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