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2014年10月 5日 (日曜日)

ミニマルチ UMX42A その1

Mmvari20m_vk とっても小型なUMX42Aですが、やはり性能もサイズに比例して・・・・・と想像している方は多いと思います。
もちろんフルサイズと比較して性能落ちるハズです。でも、結構遊べそうです

この「遊べそう」ってのがクセモノで、使っていない人にはサッパリ判らないと思います。幸い僕のところには比較するアンテナとして、いままで使っていたスクリュードライバーがありますので、UMX42Aと比較してみました。

MMVARIを同時に2個起動させ、2つのアンテナをTS990のデュアル受信してS/Nを比較してみました。
使ってみて、21メガ以上では2エレとしてそれなりの利得や性能が期待できるのは過去のアンテナとの比較で判ります。
問題は短縮していくとガックリ性能が落ちる限界点(?)50%を超えて短縮している14メガです。

UMX42Aで14メガをワッチすると、とにかく静かなんです。そうですねぇ・・・-10dB程度のアッテネーターを入れた「感じ」と表現するのが一番かな?

ワッチしていてもS/Nがとても良く、弱い信号が浮いてきて聞きやすいのですが、本当にアンテナがアッテネーターになっているんじゃないかと心配でした

アッテネーターか?と不安な14メガで比較しました。キャプチャーの下の画面、ウォーターフォール画面の右上に「MAIN」とあるのがUMX42Aで受信したMAINバンド。ウォーターフォール画面の右上に「SUB」とあるのがスクリュードライバーで受信したSUBバンドです。

こうすれば、厳密に2種類のアンテナのS/Nを比較できます。厳密にはTS-990のメインとサブ受信機の回路は異なりますが、相互に入れ換えてもS/Nに変化はありませんでした。こういう実験はIC-7800のように、メインとサブ受信機が同じ性能だと安心できるなぁ・・・・。

スクリュードライバーとUMX42Aの給電点高は2m程度UMX42Aが高いです。スクリュードライバーは短縮バーチカル(2.5m長)でUMX42Aは短縮2エレ(3.6m長)です。
VKの場合はS/Nで15dBの差でした。UMX42Aが圧勝です。

Mmvari20m_ua3次はVKよりももう少し距離があるモスクワ付近です。

垂直アンテナの打ち上げ角度が効いているのか、差は4dBとなりましたが、やはりUMX42Aが有利です。

また、ウォーターフォールを見て判るように、スクリュードライバーでは受信できない信号が、UMX42Aだとしっかりウォーターフォール上に現れています。

また、数千km以内の近距離は平均してUMX42Aの方がSが強くなります。
これは屋根上3mというのが効いてしまい、打ち上げ角度が高めであることを示していると想像しています。

誤解されると困りますので断っておきますが、今回はアンテナ利得の比較ではなく、S/Nの比較です。

僕のところはノイズが多く、スクリュードライバーではTS-990のプリアンプを入れるとノイズでS5~7振ります。UMX42AにするとS0~2に落ちます。
今回の結果は、水平アンテナにしてノイズが減ったことが一番の根本的な要素です。S/Nにモロ効いてきます。

いづれにしても、スクリュードライバーと比較して、聞こえない信号がUMX42Aで聞こえるようになったことは間違いありません。
F/Bは同じバンド内でも周波数によって変わってきますが、SWRの底辺りではS2~3程度取れているようで2エレとしては十分でしょう。
また、聞こえてる信号なら、Sメーターが振れなくても200Wでコールすると応答があります。

21・28・50については、短縮2エレの印象ソノママで、特に不満はありませんし、以前使っていた同じミニマルチのHB28-50よりも帯域が広くて使いやすいです。サイズを考えるとUMX42Aは「遊べる」アンテナだと思いますヨ。

なお、リバースビーコンで飛び具合も確認しましたが、14メガのEU方面でUMX42Aがスクリュードライバーと比較して+2dBという結果でした(もちろん、同一受信局での比較)。これは利得の比較ですね。この結果も使った感じと一致しています。
21以上のバンドではS/Nの差、そして利得差ももっと大きくなるでしょう。

UMX42Aの給電点には付属のコアではなく、自作のコモンモードフィルターをフロートバランとして挿入しています。UMX42Aで7メガを受信しても何も聞こえません(同軸はアンテナにはなっていない)。

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