電界強度計 その2
JE2EVXさんの電界強度計は、単体でdbμVとdbmで絶対値が計測できるのがポイント。もちろん本格的な測定器ではありませんし、校正もありませんので、絶対精度を求めるのは野暮ですが、使った感想ではアンテナ調整やパターンを描くような相対用途には十分な精度だと感じました。
まぁ、僕の持っているアッテネータはジャンクですから、その程度の道具では破綻は見られない・・ということですが、マアチュア的には十分な精度だと思います。
この電界強度計のもう一つの特徴はPCソフトも開発されていて、ローテーターでアンテナ回した時に電界強度計の出力をPCソフトにUSB経由でサンプリング(自動計測)させ、その結果をレーダーチャートで出力してくれる素敵な機能です。
写真は屋上3mに上げたUMX42Aで50メガを、15m程離れたところに仮設した、屋上1.5mの給電点の50メガモービルホイップ2本を使った短縮DPで受信したビームパターンです。
結果は「ダイポールじゃんか?」というパターンですが、実際はもうちょっとF/B比があります。原因は仮設の受信アンテナが低すぎることだと推測しています。
実はアルミ製の手すりに取り付けたポールに計測用DPを固定したのですが、手すりの上部からエレメントは50cm程度しか離れていません。しかも手すりとエレメントは平行!!
ソフトの動作確認としては問題ありませんが、このビームパターンではUMX42Aの名誉に係わりますので(笑)、そのうち周囲から半波長は離した状態で測定用DPを仮設して再度計測してみます
こちらは21メガです。測定条件は同一ですが、波長が長いため、6mよりもアンバランスになっちゃってます。
このチャートはビームパターンのみ、先程の6mのチャートはサンプリングした全データが表示されるモードで描画しています。
くびれ不足は、西側には道路を挟んで建物と電柱(と電線)がありますので、その影響がでているのかもしれませんね・・・。
電界強度計が近くの中波放送局の影響を受けてしまうので、両方とも3メガカットオフのHPFを入れて計測していますが、やはり受信アンテナは計測バンドで共振している方が綺麗なパターンになるようです。
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