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2015年4月 5日 (日曜日)

中波阻止フィルターの測定

中波阻止フィルター、つまり中波帯を抑圧して弱くするフィルターのことです。一般的に中波帯より低い長波帯は使わないので、カットオフ2メガ付近のHPFのことが多いです。
僕も長波には興味がないので、HPFは十分ですが、できれば1.8メガを減衰なく聴きたいところです。

ELAD FMD-S2の使うため、中波阻止フィルターの短波帯全体での状況把握のために計測してみました。
でも中波帯の終わり1400kHz付近で減衰して、1800kHzで減衰しない・・・たった300kHzでこの差はLCフィルターにはキツイ条件です。

でも、なかにはこんなキツイ条件をクリアしたフィルターもあって、技術の奥深さを感じます。

AS-402
As402
大国アメリカの意地を感じる結果(笑)です。軍用での短波帯通信の歴史でしょうか・・・。

自作HPF
Hpf
そんなに悪くはありませんが、1.8から少し上まで数dBの減衰があります。ここが平坦でロスがなければ売れそうですね。

ICAS HPF
Icas_hpf
中波の上端まで綺麗に減衰していますが、3メガ以下では減衰が多くなっています。このフィルターはBCLを主眼としており、3メガ以下にはメジャーな放送バンドがないこと、短波ラジオで多い中波のお化け(混変調)の除去を最優先しているためです。

このフィルターはガルバニックアイソレーターも入っていて、受信機とアンテナをアイソレーションしてグラウンドループを遮断して、ノイズを減らす工夫がしてあります。BCL用途としては良く考えられている製品で、性能を考慮すると価格も良心的でした。

INRAD クリスタルフロントエンドフィルター
Inrad_fendf
スパンが広いと針にもならないので、スパンをかなり広げています。帯域幅20kHz(公称値)の14メガPSK/RTTY専用のクリスタルフロントエンドフィルターです。

CWやSSBのコンテストの時に、静かにPSKやRTTYをワッチするのには効果的でしたが、最近の無線機はフロントエンドが良くなったので、あまり必要性を感じなくなっています。

二昔前のころ、無線機のフロントエンドにこれを並べて周波数ごとに切り換えていた大omがいらっしゃいましたが、耳が良いので有名でした。
普通の無線機では抑圧受けたりして聴こえなかったのでしょうね。

さてさて、最新のSDR ELAD FDM-S2のお供はどれにしようかな?

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