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2015年5月 9日 (土曜日)

TS990のSENDとPTT接続アダプタ

Ts990 音創り研究会のメンバーのJO7MJSのブログを見て、TS990のSENDとPTT接続アダプタを作りました。

同時受信をしていると、自局が送信中にはプリアンプの電源落としたり、受信機をミュートしたりして保護する必要がありますが、そのためにはリニアアンプと同じようにSEND信号で制御します。

つまり、SENDの状態で、無線機が送信状態になったことを同時受信中の機材が判断するわけです。受信用機材の動作はリニアアンプの逆で、SENDに信号が現れると感度を下げたりして受信機のフロントエンドを超強力な自局の信号から保護します。

SEND信号はノイズキャンセラーで受信専用アンテナを使うようになって必要になってきました。
TS990にしてから暫くはTS990のRL端子をActive Lowに設定して、送信状態でグラウンドに落ちるようにしてノイズキャンセラーを使っていましたが、同時受信用などの機材が増えて容量が足らなくなったためか、SEND信号をもらっている同時受信機材が安定して動作しなくなりました。
安定して動作しない→自分の送信電波を高感度受信機で受信する→受信機のフロントエンドが焦げる・・・など、良くないことが起きる前になんとかしないと・・・というのがキッカケです。

そこでTS990任せのActive Low出力をActive Highに変更、RL端子に出力される+12Vで手持ちのPhotoMOSリレーを駆動して、送信時にLow(グラウンドレベル)になるようにしました。

TS990のREMOTE DIN7PinソケットにはSEND関係の信号の他にALCとPTTの信号がでています。ALCとPTTは使わないのですが、こういうのを作る時には全部やっておかないと後で必要になった時に面倒なので、全部端子を出しておくことにしました。
めんどうくさがりの僕がこんな殊勝なことを考えたわけではなく、4芯シールド線が余っていたので使い道を考えただけです。

PhotoMOSリレーは10年ばかり部品箱で眠っていたAQW214を使いました。SEND端子は単純にショートさせるタイプと、グラウンドレベルに落とすタイプの2通り用意しました。
出力はRCAで1口のみですが、必要な数に応じてY端子で増設していく方法なので、並列に複数の口数を用意する必要はありません。

僕が知っている限りでは、SENDでコントロールする機材は、

・SEND端子をショートさせる
・SEND端子をグラウンドレベルにする

のいずれかでした。
今回のアダプタは2回路のPhotoMOSリレーを使って、どちらでも使えるようにしましたが、ショートするタイプは、何があるのか判りませんので、基本は共用ではなく専用ですね。

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