CMFが抜けたSFX電源
スリム型ケースの中では、ダントツに安価なKT-MH803とその電源について記事にしたところ「電源ユニットに存在すべきCMFが抜けている」とコメントをいただきました。
CMFはスイッチング電源のノイズが電灯線に漏れるのを防ぐ役目を持っていますので、CMFが抜けていると、無線機にノイズが入ります。
そういえば、確かに「最近」ノイズが増えた印象があります・・・・
早速電源ユニットの蓋を外して中身を確認してみました。
ビンゴ
残念ながらご指摘の通り、本来CMFがあるべき場所には、シルク印刷はされているものの、肝心のCMFが実装されず、ジャンパー線があるのみでした。
コストダウンなどの理由で部品をカットする話は聞いていましたが、CMF代替ジャンパー線の実態を見るのは初めてです。
もっとも、シルク印刷があるだけマシ・・・という説もあるようです。
そもそも、気にしている方はファン交換した時に確認して気づくんでしょうね。僕の目には全然入りませんでした。
KT-MH803はSFX電源付きで4千円程度と安価ですが、CMF抜き電源では困ります。
手持ちのフィルターコイルを半分ほどいて、キャンセル巻きに巻きなおしたCMFをシルクパターン通りに入れてみましたが、明らかに無線機で受信できるノイズが減って、スペクトラムスコープに変な筋が出なくなりました。
ということで、CMFが抜けている電源は、やはりアンテナや無線機の近くでは使ってはイケマセン。
ファンの交換やCMFの挿入など、やっと僕として使える電源になりましたが、もともとPCの電源を触るのは嫌なタイプです。連続稼働したり自分が不在でも通電することが多いからです。
単純な回路なら、故障した時に何が起きるのかも分かりますが、PCの電源回路図追いかけたこともありません。
というわけで、このケースに付属の電源は予備に回して、普通の価格で販売している、中身も普通(必要な部品を抜いてコストダウンしていない)そうなSFX電源に交換することにしました。
電源は×ですが、スリムで邪魔にならないケース自体は気に入っています。スリム型ケースは中身がいじりにくいので自作派には人気がないのか、選択肢が少ないですからね。
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