ハムフェア2015雑感
今年のハムフェアは音創り研究会でキットを販売しませんでしたので、時間的(心理的?)に余裕があって、いろいろなブースをじっくりと見学することができました。
気になったのが2点ありました。一つはすでに報じられているように、ICOMから発表されたHF機、IC7300です。
パンフレットにはごく普通の普及機としてサラッとしか紹介されていませんが、ダイレクトサンプリングの本格的なSDRスタンドアロントランシーバーです。
日本の無線機メーカーが本格的なSDRスタンドアロン(PC不要で運用できる)トランシーバーを発売したことは嬉しいというか、ホッとしています。やはり日本 の無線機メーカーには頑張ってほしいですからね。
詳細は紹介記事をご覧いただくとして、従来のトランシーバーよりも回路構成が簡単な(それだけに一つ一つの素子の選択が難しいハズですが)SDRトランシーバーはコストダウンが容易ですから、入門機に持ってきたあたりはICOMさんのセンスが光ります。
これで先行しているSDRトランシーバーをキャッチアップできるような性能だったらですが、大人なICOMさんですから、先輩から一歩引いた入門機、でも従来の入門機とは一線を画すようなスペックとしてチューニングしてくるでしょう。
あ、でも僕としてはヤンチャな「ひょええええええ~~~」ってスペックを期待していますからね。
いきなり水を掛けるようなことを言って申し訳ないのですが、IC7300は中身はマンマSDRなのですが、PCが接続できないように見えるのです。
あ、誤解されるといけませんね。CATコントロールやデジタルモードを運用するため従来型のUSB端子はパックパネルに付いています。
内部のFPGAのプログラムを書き換えるような形で、外部にPCを接続できるか?と説明員の方に尋ねたところ、明確なお返事はいただけませんでした。
接続できれば、SDRトランシーバーのプラットフォーム化も夢ではないと僕は思っているんですが・・・・。
え、何をやるのかって?そりゃ、送信でプリデストーション掛けてIMD50db以上のキンキン(そう聴こえませんか?)するような波でQSOですよ。普通のDSP機なんか一昨日来いくらいの変調間違いなしです。
さて、もう一つはアンテナです。
Hexビームはみなさんもご存じだと思います。六角形の傘を逆さにした形のアンテナですね。
折り畳んだ形でフルサイズ2エレが基本なんですが、普通のフルサイズと比べて6割程度の差し渡し長になるのがポイント。
折り畳んで短縮しているので、コイルによる損失がなく、小型でフルサイズ「並」のゲインが取れるので愛好者が増えているアンテナです。
何を隠そう、実は僕もMA-5BかHexかで最後まで悩みましたもの。最終的には面積がより小さい、そして見た目の違和感が少ないMA-5Bにしましたが、やはり14メガとかバンド幅が狭く、Hexみたいなわけにはいきません。
ということでHexビームといえば2エレなんですが、なんと3エレのHexビーム J-HEXBEAM A-603移動用 がRPJ ラジオパーツジャパンから発売されました。利得も7dbi以上とれて、ビームパターンがと~~っても綺麗。15度あたりのローブも大きめに出ていてDXにヨサゲです。
ハムフェアでお披露目だったようですが、写真撮り忘れましたm(スイ まセン)m
3エレの構造上50メガ版での発売ですが、なんとなーく21メガ版とか将来的に発売されるんじゃないか?と勝手に想像しています。
移動運用では、傘を開く要領で簡単に設置できる3エレとして重宝されるような気がします。
3エレをMA-5Bの上に取り付けるといいなぁ~~なんて想像しましたが、さすがに近所の目を引く姿になりますのでグッと我慢ですね。アンテナ下ろせとかになったら水の泡ですからね。
みなさんはどんな面白いもの見つけましたか?
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
楽しいイベントでしたねえ
投稿: JP1LRT | 2015年8月26日 (水曜日) 00時16分
LRTさん
音創り研究会ブースへのご訪問ありがとうございました。
今年の出展ではとても大きな手応えを感じることができ、また、見て回って楽しむことができました。来年も楽しみたいと思っています。
投稿: JI1ANI/福井 | 2015年8月26日 (水曜日) 00時21分
福井さん、こんにちは。
IC-7300ですが、内部の書き換えは不可能なのでしょうか・・。
出来るのは無難なファームアップ位?
大胆な機能upや追加、はたまたもう全然違うRIGにするとかは・・無理?。
中身はSDRということなので、私もかなり誇大妄想をしまして・・
ソフト次第で如何にでもなるはずなのだから、
LCDの表示も当然自由自在なはずだからアナログのメーター表示なんかもと。
近代的で前向きな福井さんとは違い?かなり後ろ向きな私としては・・
往年のRIGの音を再現する(プリセットで520とか101とか)とか
AM好きな私としては「コレクタ変調の音」「ベース変調の音」とか
やる気になればソフト次第で如何にでも出来るはずと。
無線機としての性能を追求するのもメーカーとしては良いのですが
所詮はアマチュア無線はお遊びの無線ごっこなので(何て言うと怒られそうですが)
そういうお遊びの機能もぜひ入れられるというか可能なようになって欲しいです。
この際内部仕様(設計)をユーザにフルオープンして
ユーザーがいじれるようにして欲しいなと。
しかし公開されても私ごときではとても無理ですが。
きっと世界中の出来る方々が・・と。
でもまあそれはやはり誇大妄想で・・せいぜいユーザーI/Fでしょうか。
それでも画面I/F着せ替えkit?でもOPで出して販売してもと・・。
貴方だけの、世界で1台のIC-7300が出来ます的な(^^)/
以上、よた話で失礼しました。
投稿: ex7M4GLU/榛沢 | 2015年8月28日 (金曜日) 20時19分
どうなんでしょうねぇ。ただ、書き換えて無理に動作させて終段増幅器を飛ばしてから、元に戻して「保証修理しろ」とかいうアホがでてきますからね。
メーカーとしては公開しないと思います。
でも、これをやったら戻れません方式で、公開して、その代わり修理は有償・・・とかの選択しがあっていいですよね。
楽しみ方は色々で、コレクタ変調でもベース変調でもいいと思いますよ。やりたいことを実現していくのが趣味ですから。
そろそろソフトで遊ぶ世代に交代してきましたので、ソフトが触れるようにしてほしいですよねぇ。
投稿: JI1ANI/福井 | 2015年8月28日 (金曜日) 21時35分