プリアンプ用電源スイッチ その1
TS-990の感度低下は、990の故障ではありませんでした。ELADのFSM-S2やAfedriのSDRは、ハイバンド用のヤギMA-5Bの信号をマルチカプラーで分岐していて、マルチカプラーは分岐による減衰を補うためにプリアンプを使っています。
さては、プリアンプが飛んだか?と取り外して調べても、全く問題ありません。もちろんSDRもアンテナを直接接続するとガンガン受信できます。
原因を絞り込んでいくと・・・なんと、DXエンジニアリングのRG5000が原因のようです。RG5000を通すと15dBほど減衰します・・・・。もちろん、正常時には減衰しませんでした。
う~む。
どうやら、何かの拍子に突入した電力で、ガス入り放電管が放電したみたいです。分解して中身をみても、特に放電跡はありませんでしたが・・・・いずれにしても、身を挺して、後段に控えるプリアンプやSDRたちを守ってくれたようです。
合掌。
ということで、とりあえずはRG5000をパイパスして復旧させました。
でも、送信している同軸のすぐ隣(切替リレーのアイソレーションのみ)で、プリアンプが信号増幅しているのはどう考えても危険です。
またまた故障しないうちに、送信時は電源断になる電源回路をデッチあげることにしました。
SEND(PTT)がon(接地)すると、送信、同時に電源断・・・という回路ですが、難しく考えなくても2接点のリレーで、リレー通電時にメイクする端子に電源を通せば、リレーの電源が切れた時には、端子はオープン、つまり電源断になります。
早速フォトカプラーと手持ちの5A×2回路の大きめのリレーを使って作ってみました。写真はSEND端子がオープン(受信状態)の場合で、12.5Vが出力されているところ。
この電源をプリアンプに接続すれば、送信時にはプリアンプの電源が切れることになります。本当はシーケンスを考えて、最初にPTTスイッチをonにしたら、まずはプリアンプの電源を切断してから、次に無線機を送信状態にする・・・みたいな制御が必要なんですが・・・・
シャックのDC電源は13.8V・・・いや、正確には14Vに統一しています。IC-7000とかはDC14Vで動作させています。
今回はノイズが入ると困るプリアンプですから、ノイズフィルター代わりに秋月のTPS7A4700を入れて12.5V出力にしてあります。
回路が簡単ですし、先日似たような回路で作ったばかりですから、直接ユニバーサル基盤の切れ端に組んでテスト。問題ないのでダイキャストケースに入れました。
で、実際に使ってみると・・・・リレーの音がカチャチカャうるさいです。実はこのリレーはLDGのオートアンテナチューナーに使われているリレーで、5A接点が2回路という、最大1Aしか流さない回路にはもったいないリレーなんです。
いゃぁ、五月蠅いです。
ということで、リレーを手持ちの小型カードリレーに取り替えることしました。なんかやればやるほどハマッてしまう感じですね
これも思いつきで物事を進める僕の性分が悪いのでしょうかねぇ・・・。
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コメント
> なんかやればやるほどハマッてしまう感じですね
怒涛の快進撃と思ってずっと拝見していたのですが・・。
愚考するに、大きさが100位のプロジェクトを1つすると、当然のこととして右端の20位は(気分的に?)不満足な部分が発生して、ここまでは誰しも程度の差はあれ似たようなものだと思うのですが、その次のステップとして、そのうち15は何とかして解決しようとおもうか、(私のように)どうしようもない5だけ解決しようと思う(そして、放置する)かの違いがありますか。
で、15の不満を解決するために次に大きさが50位のプロジェクトを実行すると・・という無限地獄じゃなかった、無限ループに。
> これも思いつきで物事を進める僕の性分が悪いのでしょうかねぇ・・・。
なので、不満足が許せない性分に起因するのでしょう。
投稿: Mike | 2015年8月15日 (土曜日) 09時15分
あははは。
的確な分析をいただき、ありがとうございます。
自分ではある部分以外は大雑把な人間だと思っていますが、特定のいくつの分野については、かなり追求するようです。
もちろん、問題をクリアすることを楽しいと思ってやっていますので、いいんですけどね。
これは、たぶん死ぬまでゴソゴソやってる性分かと思います。
つまり、僕には新しいオモチャが必要みたいです。
投稿: JI1ANI/福井 | 2015年8月15日 (土曜日) 12時55分