STRIDSBERG MCA108Mの内部と周波数特性
アンテナからの信号を8分割するSTRIDSBERG MCA108Mの内部です。先日の受信感度が落ちた事件で、真っ先に疑ったのが、このMCA108Mでした。
送信アンテナに近いところで、受信プリアンプが初段に入っていますからねぇ・・・。
結局このマルチカプラーの前段に入っているRG-5000がお亡くなりになったのは記事にしました。
原因を切り分けしていく時にMCA108Mの特性と中身を確認したので、公開しておきます。
左側から入った信号は500kHzカットオフのローパスフィルター部を通って、一石で増幅、トランスでインピーダンスマッチングしながら2分割×3回×2回路で8分割です。
一石アンプのチップもトランスもなんとなーくミニサーキットっぽい外見ですが、詳細は不明です。入力部分にガス放電管GDTが入っていて、過大入力対策としているようです。
周波数特性はメーカーの発表のものより、利得の周波数特性が良いみたいですね。
測定しているAPB3は40MHzが上限ですから、50メガ付近では1dB以上の利得がありそうな曲線ではあります。
アマチュア的な体感では、28メガと50メガではハッキリと利得が感じられますので、案外人間の感覚って鋭いですね。
実用では前段に中波帯を阻止するための1.7Mhzカットオフのハイパスフィルターを入れています。でもよく考えたらMA5Bに接続しているので、10Mhz程度のカットオフのハイパスフィルター入れた方が現実的ですね。
以前に試作した10MHzカットオフのローパスフィルターがあります。CとLを入れ換える形で基板は流用できそうですから、そのうち試してみましょう。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント