RF Sampler の改造(-37dB)
以前製作したRF Samplerは自局の送信電波のモニター用として重宝しています。AF信号ではなく、送信した電波をモニターしてこそ、本当のモニターですものね。
三連休ですし、久しぶりに中身を確認して点検がてら、懸案だった-30dB検出コイル化してみました。単純にコアに巻き付ける回数を増やすだけなんですが、面倒なのでほったらかしでした。
事前の情報収集で31回巻で-30dBとの情報をいただきましたので、余裕をみて33回巻としてみました。
APB-3で測定してみると、1-30メガで大凡-37dBってところです。50Ω抵抗で終端しての出力ですから、終端抵抗の-6dBを差し引くと、検出コイル部分は-31dBとなります。周波数特性は1-30MHzで-37dB ±0.4dBです。適当巻きのコイルにしては素晴らしい特性でビックリ。巻きなおすつもりでテストしましたが、完成品にしちゃいました。
コイルは綺麗に整然と等間隔で巻かないとダメみたいに思っていました。もちろん、最高の特性を求めるとそうなんでしょうけど、この程度ラフでも減衰特性はこの程度にはなるみたいです。
もちろん、減衰量のみを取り上げて、コイルの巻き方はラフでも大丈夫とは言えませんけどね。
-37dBのRFサンプラーは0.0002倍出力ですから、200W入力だと40mWが出てきます。この出力に手持ちの10dBと6dBの通過形アッテネータを取り付けると、合計-53dBとなって、200W入力で0.98mWが取り出せます。
ぴったり1mWでないのは-53dBだからで、-52dBならピッタリ1mWになる計算です。
通過形アッテネーターは通過電力が低いほど安価ですので、RFサンプラーで減衰量を厳密に合わせなくても、後付けのアッテネータで微調整した方が簡単です。
僕の場合は15dBのアッテネータで200Wが1mW = 0 dbmピッタリになります。無線機の出力はオーバーシュートなどで200Wを超えることもあるでしょうから、計測器のマージンとしてもう10dB加えた合計25dBのアッテネータがあると便利に使えそうです。
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