ドア内張りの音漏れ防止 ZC32S
デットニングしたドアをエンクロージャーとすると、ドアの内張りは大きなスピーカーネット(スピーカーガード)です。
ドアの内張りはプラスチックですが、頑張って音ヌケのよい形にしているのでしょうけど、やはり金属メッシュやナシの状態に比べて音の抜けが悪い。
ヌケの悪いプラスチックのメッシュで邪魔された抜けない音はドア(金属部分)と内張りの間で彷徨ったあげく、内張りの端から漏れてきます。
という仮説を考えました
対策は二つ。
1.スピーカーネットを抜けの良い金属にする、抜けの良い形状にする
2.内張りから音が漏れる内張りの縁の部分をパッキンで密閉する
■追記■
スピーカー回りを防音スポンジで囲うのは効果絶大。既に施工済の仮定です。
1はリアドアで行いましたが、同じことでは芸がないし、スイフトスポーツのフロントドアのスピーカー部分は曲面がキツく、平面的なスピーカーグリルは取り付けしにくいのです。
そこで樹脂製のドア内張一体成形のスピーカーネットをカットして、穴を大きくしてみました。この太め亀甲柄(?)は強度もあって、音抜けも良さそうな感じです。改造はカッターかデザインナイフで地道にカットしていくだけです。
2は内張りをドアに固定しているクリップ部分や、ドア内張りの周囲のすきまを無くしてドア内張り内部の機密性を高めます。
カーオーディオ専用品もありますが、僕が選んだのはニトムズのすきまテープです。
ニトムズの新ソフトテープはポリウレタンフォームなんですが、とっても柔らかくてフィット性が高い、つまり機密性が良いのです。
写真の5mm厚×15mm幅をドアの内張り全周に貼り付けて、ドアとのすきまを無くします。
ドアの内張りとドア本体は基本的にはピタリと合わさっていますが、さすがに機密性があるほど密着していません。
すきまテープでドア内張りの外周を囲うことで、スピーカーと内張りの間で彷徨った音を車内へ出にくくします。
こちらは内張りを外して、このテープを貼るだけです。
また、ドアの内張りをドアに固定するクリップ部分(白い爪)にも10mm厚×30mm幅のすきまテープを正方形にカットして、クリップに突き刺して穴を開けて、固定しました。
この目的の商品がオーディオテクニカから発売されていますが、同じ原理です。これでクリップ穴からの音漏れも減るハズです。
施工したフロントドアの内張り。外周にすきまテープが貼ってあるのがわかると思います。クリップ部分にも灰色のすきまテープが貼ってあります。
上記のドア内張りをドアに取り付けた後のドア内張りとドア(白)の密着具合。外周に貼ったすきまテープがドア(白)と密着しているのがわかるかな?
右側の黒いプラスチックがドアの内張り、左側の白い部分がフロントドア本体です。
すきまテープ施工後は紙一枚でも挟めません。施工前は紙数枚は楽勝で挟めました。
といってもドア上部(ウィンドウガラス部分)はスキマテープで機密性をあげることができませんでしたので、ドア内張りの左右と下だけの施工です。
1と2両方をフロントドアにして半日程度の作業でした。
さて、結果ですが、そりゃぁ「素晴らしい」の一言です。フロントのミッドウーファ、SATORIは大人しい鳴り方をするのかと思っていたのですが、とんでもないです。
プラスチック製のヌケの悪いスピーカーグリルで本来の音が阻害されているだけでした。工夫してあるのでしょうけど、やはりプラスチック製のグリルは音のヌケが悪いです。
不満だった中低域(100~700Hz程度)がとても元気になりました。つまりその帯域はプラスチック製のグリルで押さえつけられていたようです。
もちろん、低域はスピードのあるズシンとくる気持ちの良いタイトな音になりました。音全体の鮮度があがって透明感がでました。
SATORI MW16P-4いいですわ。低域が得意なフルレンジとして使えます。滑らかさの中に力強さもありますし、アタリでした。
それにしても、オーディオ好きなら、スイフトスポーツはスピーカーグリルをナントカした方がいいです。アンプやスピーカーよりもスピーカーグリルが一番の問題です。
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