GSV3000 ファン交換による静音化
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僕はトランス式電源を愛用しています。一時期小型軽量のスイッチング電源に浮気しましたが、「電源による変調の違い」を経験してからは、トランス式電源一筋です♪
今までは小型でファンレス(空冷式)のダイワPS-304を修理しながら使っていましたが、ときどきトリップするという、なかなか修理に時間のかかる(原因の特定が難しい)状態になりまして、新しい定電圧電源に交換することにしました。
最近はスイッチング電源がメインでトランス式電源はそれほど選択の幅はありません。今回は第一電波工業製のGSV3000にしました。
唯一心配なのはファン付きということ。
無線でコンデンサーマイクを使う関係で、シャック内はかなり静かな環境になるように工夫しています。壁に吸音材貼ったり、パソコンのファンは全部静音化したり・・・
GSV3000は「温度による冷却ファン回転制御」とのことで、普段は2A程度した流れませんから、ファンは低速回転でほぼ無音だろう・・・と想像して購入しました。
が
GSV3000のファンは電源入れて無負荷の状態でも「フォ~~~~ン」って五月蠅いのです。無負荷ですから、ファンは最低の回転数に制御されているわけで、コンデンサーマイクを使って計測すると10dBは底が持ち上がっています。
却下
と言いたいところですが、定電圧電源がないとIC-7000が使えませんので、しかたなくGSV3000の騒音対策をすることにしました。
GSV3000のファン騒音対策はこんなメニューが考えられます。
1.音の静かな同等品へ交換(風量確保前提だと、そんなに静かにはなりません)
2.風量が下がるけど、音もかなり静かなファンへ交換
(但し、負荷が高い場合は冷却不足になる可能性大)
3.男らしくファンを取り外してしまう。
(但し、2よりももっと低い負荷で冷却不足になる)
4.40~45度程度のサーモスタットをファンとファン電源の間に挿入して、無~軽負荷時はファンを停める
5.内部基板を取り外して、回転数(電圧です)調節回路をチューニングして、適切な電圧がかかるように調整する
僕のGSV3000は無負荷でファンに8Vちょっと掛かっていましたが、明らかに高すぎで、5V程度で十分な風量を確保できると思われます。
内部をみればわかりますが、基板を取り外すのは配線のハンダ付けもやり直しが必要で、たぶんトランスも取り外す必要があり、難易度が高いです。
ファンの交換はフロントパネルを外せば、容易に行うことができます。
めんどうくさがりの僕としては、手持ちのファンもあることだし、2を選択しました。
左が交換したPC電源から取り外したファンで、恐らく22-30CFM程度です。右は取り外したオリジナルのファン、41CFMとパワーがあります(が、五月蠅い)。
僕は連続20Aなんて使わないし、たまにIC-7000で送信時に10A、常時2A程度ですから、今回は2にしましたが、元気があれば4でも良かったな・・・と思います。
4はファン回路が故障している場合に、故障か、動作停止中なのかを判別する安全回路が必要なので、面倒です。
かといって、サーモスタットが故障してファンが回らずに素子が焼損とか・・・いやですからね。
ファンの交換は、ファンの配線(2本)を途中で切断、新しいファンの配線に接続。そんだけです。
ファン交換後も無負荷でもファンが回りますが、ほぼ無音。3A負荷で一晩連続運転しましたが、でてくる空気はほとんど室温でした。
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コメント
こんばんは。僕もこれ使ってます。確かにそれなりに音はしますね。そのうちファン交換をやってみようかと思います。
ただ、それよりずっとリグ本体の方のファンの方が煩い上に冷却も不安なので、そちらを先になんとかしないといけないのですが。
投稿: ji3gab | 2016年12月29日 (木曜日) 00時47分
gabさん
やっぱり気になるレベルですよねぇ・・・。
他に騒々しいファンがあると気にならないのですけどね。
今回のファン交換は電源に負荷かけない使い方であれば
オススメです。耳S的にはS0になります。
投稿: JI1ANI/福井 | 2016年12月30日 (金曜日) 19時05分